農薬とは⑯ ~農薬を使わないで栽培する方法③ 生物の拮抗~ | 小松菜農家 hideのブログ

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ども┏o ペコリン




2発目デス♪


つーかね、この内容・・・

実は2週間も前にアップする予定でほとんど書いてあったわけw

それを手直ししてアップするだけなんだけど。





| ゚Д゚*) 随分遠回りしたな・・・。



(でも、昨日①から全部読んでみたらかなり解りやすくて

やはり市場外流通のことに触れてよかったと思ってる。)





自然の生態系を取戻し、生物層を厚くすれば

一部の生命の爆発的増殖は抑えられ拮抗する。

故に農薬など使う必要がない。




という人が居る。確かに。

これはもちろん嘘ではないが、状況限定となる。

誰かのどこかの土地でたまたま出来たことだとしても

出来ない地域は必ずある。出来ない年は必ずある。



何故かと言うと・・・



『拮抗』



と一言で言っても、多くの生命に有利になる環境はそれぞれ異なる。

例えば、それぞれの生命にとって都合のいい環境、温度、湿度などなど。

全て違うのだ。



in 都会。



アスファルトに囲まれた俺の家の畑周辺にはカマキリなど皆無だ。

生きて行けないのである。が、その反面、蛾は普通に飛来する。


ハウスと露地の差ではなく、露地にもカマキリは居ない。

かといって、都会で農業をやってはいけないことはないだろうw

つーか、元々ど田舎だった江戸川区が都会化したのは

ついこの50年くらいな話だ。


俺の幼少の頃は庭にも多くのトカゲが居た。

辺りの草むらにもトカゲやカマキリ、大きな蜘蛛が居た。






もう居ない。


これは別に農薬のせいではなく、都会化のせいだろう。

アスファルトを敷いた時点でどんだけの生命が死んでいるか。

地方に行けば解る。都会人が見たこともないほどの





デカい蛾w





里芋の産地等が近くにあれば

身を隠す森が近くにあれば

そういった蛾も存在しよう。


が、ここは23区である。

そんなものはどこにもいない。


例えば、江戸川区やお隣の江東区の様な都会では

カブトムシを買うわけだw


埼玉に行けば当たり前の様に居る

長野なんて言ったら腐るほど居るw

買うなんてバカらしいほどだ。



カブトムシの存在条件は簡単に言えば

クヌギやコナラの木があることと、堆肥等で出来た山があるかどうか。

残念ながら都会にそんなものがあると苦情が来るw




こういった理屈でわかるだろう。

生物の拮抗をもっともらしく語る人がいるが

都会で生物層を厚くする?



笑えるwなのに



農産物の生産の神髄は生物層を厚くすること。

有機農法は自然を守っている。




とか言うわけw

どんだけ世間知らずなのか。まともに生産してれば

何農法だっていいだろw



まぁ先日話した付加価値を支えるのに、必死なのは解るw




また、捕食者であるカエルと被食者のバッタを観れば

それぞれ有利な環境は微妙に違い、その有利になった生命の方が

先に増える。


むしろ水がない場所ではオタマジャクシ時代を水中で

過ごす種のカエルは存在出来ない。



そこまで環境の差を比較しなくても

恐らく温度に影響される発生時期によっても拮抗が余裕で崩れる。

丁度今の時期の道端のムクゲがそうで関東ではアブラムシに

毎年約束されたように無茶苦茶に集られる。


これだ。



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見事だと思わんかねw


この後に敵となるテントウムシが出現するのだ。

人間にとっては敵だが、テントウムシにとってはエサなわけだから

いっぱい居ないと困るわけ。


アブラムシより先に出現しても食い物がなくて飢餓するから

あとから出現することでテントウムシはうまいこと自分の食糧を

十分に確保することが可能になる。


たぶん、テントウムシの中には、早まって出現しちゃって

死にゆく個体もいたハズなのだけどねw


この写真を撮った4月15日時点ではまた積算温度が足りず

テントウムシが孵化していなかったのが現状だ。




この後、テントウムシが出てきてアブラムシを食べる。

こういったことが拮抗であって、あるタイミングだけで見たら

明らかにアブラムシは超増殖している。


実際今朝・・・観たら



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右のトゲトゲがあるモンスターみたいのが幼虫だ。

左下のテントウムシっぽい色になっているのが蛹。


テントウムシは幼虫も成虫も無茶苦茶アブラムシを食べる。

このムクゲの木にはテントウムシが居過ぎて笑ったw



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どんだけだw


まぁね、これでアブラムシが居なくなれば

成虫は飛び立ち、幼虫はたぶん餓死する。



これが拮抗の一面だ。



4月15日と5月29日・・・

この間に作付けした作物の収穫時期が来たら




さてどうなるでしょうか?


昆虫や生態系は人間に都合のいい農産物を作るために

居るわけではないので、別にタイミングを合わせて発生してくれません。

ダメなときはダメです。人為的にテントウムシを施せば

アブラムシは淘汰されるハズだけど、アブラムシが淘汰されたら

テントウムシも死にます。



味方として施したテントウムシは結局道具。

アブラムシが居なくなった時点で無用。




『あっ!アブラムシが減り過ぎた!』




と言って、せっかく居なくなったアブラムシを補充する

バカな農家は居ませんwww



なのに生態系を守っている?w

頭がおかしーんじゃねーのか・・・。

たまたまだよ。たまたま。

つーか、野菜がうまく出来てる時点で守ってねーからw



他の農業を否定して有機農業こそ!

みたいに言うために拮抗って言葉使うなら

植物も拮抗させるべきで、野菜だけ生産すべきではない。


雑草も守れw



あ・・・そうそう無農薬で農産物を作る方法だったw

こういったことをちゃんと勉強してその様に仕向けるか

(といっても人為的にやるのは相当難しいけどね。)



ただし、道のりは険しい。

どこでも出来るわけではない。





米作りで言うカルガモの様に人為的に施せばどうにかなるかもね。

蜘蛛やカマキリ等を100匹単位でハウス内に施せば・・・可能だろう。


でも、カルガモも病気で死んだりするみたいだし、逃げないように

するのが結構大変みたいだけど。


当り前だよね、生命だから。綺麗ごとばっかり中継するから

完璧な農法みたいに伝えられるwww結局道具として使っているだけで

自然の生態系として、田んぼに勝手にカルガモが来ているわけではない。



農家の知恵と努力の賜物です。

そして、人間の都合によってやってます。



農薬とは① ~はじめに~

農薬とは② ~農薬の概念~

農薬とは③ ~奇跡の外し方~

農薬とは④ ~鍵穴合わせ~

農薬とは⑤ ~農薬の使用有無に関しての安全性~

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農薬とは⑨ ~農産物の流通の歴史①~

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農薬とは21 ~消費者からのメール①~

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