農薬とは⑤ ~農薬の使用有無に関しての安全性~ | 小松菜農家 hideのブログ

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さて


『農薬』というものが農薬という物質ではなく

物質が一定の条件を満たしたものものが農薬。




という意味が解りましたか?

結構危険なものだったり、不安定なものは実は



農薬として登録できない。

というのが現状です。木酢液が農薬に登録されないのは

そのためです。むしろ、殺虫目的で木酢液を使うことは

禁止されています。


植物の栄養だと言って使用することは可能。

植物の栄養剤においては、そこまで厳しい設定がない故

法律の隙間を縫って使用できるという意味。


そもそも木酢液自体が成分が安定せず、同じ木酢液といっても

成分は色々。殺虫効果があるものもあれば、そうでないものもある。

人体に影響の高いものもあれば、低いものもある。

使い方はもちろん確立されていない。


メーカーごとに指定していたとしても、それは

農薬のルールの決め方よりも随分とチープなもの。

木酢液を殺虫目的で使う場合は無登録農薬扱いとなり

使用はできません。



こういった例を出して農薬が安全だとか、農薬を使えだとか。

そういうつもりで書いてません。


ただし、ルールを守って使った農産物を

『農薬』を使わないと言うことで否定するのはおかしい。

実際はたいして差がない。



先日


『私は農薬を使わない。』



という人が居ました。

うん、経費かからないし、労働は減るし。

それで収量がちゃんと上がりそれぞれ経営が成り立てばOK。

見事な経営内容。普通に流通に乗せればOK。



が、無農薬だから安全だとし、高価格で売るのはおかしいと思う。

食品の安全というものをわかっていない。自然なら安全というのは

あまりにもチープすぎてびっくりする。その無農薬で作る人の

農薬を使わない理由は・・・



『面倒臭いからw』



だという。非常に同感する。

確かにそうだ。複数品目作ると鍵穴探しは非常に面倒くさいw

俺は単品目だから、こんな細かいことを勉強可能だと思っている。

いや、中にはもっと細かく分析している人もいるかもしれないけどw


更にその彼は、農薬を使わないことを付加価値にしようと思っていない。

うむ、非常にまとも。



つーか・・・農薬を使っているか使っていないか。

そこをアピールするのではなくて



守っているかどうかじゃねーか?(農薬を使う場合)



内容がわかっていない資材を

使わないことじゃないか?(農薬を使わない場合)



あと、農薬を使っていても使っていなくても、付加価値としてアピールするとしたら

生鮮である農産物である以上、出荷するときに食品としての最低限の洗浄だとか

保存(冷蔵)管理だとか、不潔な環境に置かないだとか。出荷するまでの日数管理だとか。


そういうことの方がずっとずっと大切だよ。



だから、何度も言うけど


知・無知

理解・非理解




ここが境界線になるべきだと思う。

なのに・・・


問題がないという資材である農薬を、ルールに沿って使用した農産物を危険だとし

それよりも高価格、もしくは販売促進に使っているイメージ戦略に非常に頭来る。


現行の農薬はルールを守って使った場合、人体に影響が非常に小さいということは

証明されている。だから、それを危険だという輩に反論するために科学者が

引き合いに出すのが、植物自体の持つ忌避効果や反撃物質となり・・・




『つーか・・・どっちも普通じゃねーの?w』




って思うわけだ。どちらの害も超小さい。

植物が何に対してストレスを感じるかなんて・・・山ほどある。

こういったことまで考えると・・・


安全性の証明はその生産者、流通業者には不可能。

無農薬を安全だといって、高付加価値を付ける人は

農薬というものをわかっていないのと、安全というものがわかっていない。

証明できないのに、安全を付加価値の道具として使っている。


その証明に、他より高価格にするわけ。


あと、希少価値があるから、高く売ってもいいのでは?

という人も居た。個人的に直売所に出す価格は自由だから

いくらでもいいのだけど、希少価値があって価値が高くつくのは

消費者側からの値段設定ではないかと思う。


まぁその辺りは買う側と売る側の問題であって、売る側だけの問題ではない。

求める人が実際いるのだから、高く売っても構わないかもしれない。

が、その求める人々は何故求めるかと言えば、知識が浅いため

無農薬なら安全だと思っているからだろう。例え、農薬以外の何かを

使っていても、無農薬なら安全だと考えるからだろう。


その間違えを生産者自身が伝えなかったら、誰も知らせる人はいない。



さらに・・・


無農薬こそが本当の野菜。

無農薬こそが安全。という人々の中には


今回のブログを書くきっかけになった化学物質過敏症などの、藁をもすがる

困っている方々を根拠なく商売相手にする輩がいる。同じ生産者として反吐が出る。

もしも、絶対的な安全性があって、そういった人々に有用ならば病院等に直接卸そう。

数が限りあるのだろうから、一般の人に売るべきではない。


そして、農薬を使って出来上がった農産物に対して危険だとするなら

ちゃんとADI理論を跳ね返してから言って欲しいものだ。


※農薬自体は使用法を間違えれば危険です。

運ぶのに有利なため1000~2000倍等に濃縮してあるので

原液を飲めば余裕で害があります。


比較するなら、醤油の2000倍濃縮還元を5ml飲むことを

比較するといいでしょうwてか、皮膚に乗っかっただけでも

荒れそうだけど。



あと何度も言うけど農薬を含むすべての資材は無料じゃない。

使用も勉強も比較的面倒だと思う。農薬まみれという表現は

どこから来たのか・・・。過去の産物ではないのか。




明日は・・・

Q.じゃー何故使うんですか?



農薬とは① ~はじめに~

農薬とは② ~農薬の概念~

農薬とは③ ~奇跡の外し方~

農薬とは④ ~鍵穴合わせ~

農薬とは⑤ ~農薬の使用有無に関しての安全性~

農薬とは⑥ ~何故農薬を使うのか~

農薬とは⑦ ~具体例~

農薬とは⑧ ~化学物質とは~

農薬とは⑨ ~農産物の流通の歴史①~

農薬とは⑩ ~付加価値~ ← お蔵入りしそうだったw

農薬とは⑪ ~農産物の流通の歴史②~

農薬とは⑫ ~経営における無農薬という付加価値~

農薬とは⑬ ~資材における有機という価値~

農薬とは⑭ ~農薬を使わないで栽培する方法①~
農薬とは⑮ ~農薬を使わないで栽培する方法② by メクレ~

農薬とは⑯ ~農薬を使わないで栽培する方法③ 生物の拮抗~

農薬とは⑰ ~農薬を使わないで栽培する方法④ 肥料分と昆虫…

農薬とは⑱ ~中締め~

農薬とは⑲ ~生産者のブレ幅~

農薬とは⑳ ~化学物質過敏症とは~

農薬とは21 ~消費者からのメール①~

農薬とは22 ~消費者からのメール②~

農薬とは23 ~消費者からのメール③~

農薬とは号外 ~映画『奇跡のリンゴ』の観方~

農薬とは24 ~消費者からのメール④~

農薬とは25 ~消費者からのメール⑤~

農薬とは26 ~消費者からのメール⑥~

農薬とは27 ~まとめ~

農薬とは28 ~このシリーズを書いて~

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