かえるの時期

かえるの時期

お酒、旅行、生き方など。京大生による自由なブログ。

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おわりに を読むまで嫌悪感は続いた。自分の考えを正当化するために、必死に学問を批判して自分が正しいと思い込んでいるようにしか思えない。
しかも批判する相手が悪い、偉大な哲学者達を相手にするには少し強引すぎる。「偉大」「学問の先駆者」という考え方自体が学問にとらわれている、ということはわかるが、だからといってそれらを否定できるわけではないだろう。
ある程度までは理解するものの、結局彼らは間違っている、自分が正しいという論調はあまり感心できない。

しかしおわりに をよんでみると、「考える事の本質は自由」「プロをバカにできる素人であれ。」
とても良い。ここは共感できたし、最後に著者の考えもアリかな、と思えた。
まあでも結局、完全に学問を否定できているわけではない感じではある。あくまでその中でしか生きられない、主張できないのであるから(それが学問のルール)、無学問のすすめ、という主張自体が構造的に意味を持ち得ない。それこそ、隠遁して学問に関わらず自然状態で暮らしていくことが著者のすべきことであり、参入しよう、無学問を主張しようとした時点で著者のいう「敗北」である。