ふと佐川急便に入社したのがバブル後半の1989年。配属は中央区東日本橋。お隣は馬喰横山町。問屋全盛期。馬喰横山は日本の中核を成す問屋街。佐川の朝の配達。通りの真ん中に車を止める。荷台を開ける。ドライバーが次々と地面に荷物を落とす。通りの両脇の問屋の従業員が群がるアリの様に荷物を自分の店に引き込む。そうやって荷物を落としながら少しずつ進む飛脚のトラック。後ろに付いた車は文句一つ言わず飛脚の後方を粛々と前進する。そんな風景をふと思い出しました。