茅葺き屋根の屋根裏に差し込む 日の光も、あと 一葺き すれば 何十年後かまでおあずけ …
茅葺き屋根職人になってから、
屋根裏に差し込む 日光が スポットライトの様に感じるようになった 。
今では、意識にも無意識にも心地よく。
自分にとっては、最高の癒やしの 一つになる …
日光のシャワー …
朝、駐車場から屋根に向かう僅か数十メートルの坂道
この頃は わすれな草が目を惹く …
日本人ておもしろい。
ご先祖様
先人達は、船に乗って渡って来たり …
古よりの多民族国で、
今食されている ほとんどの野菜なんかも、古に外国から来ていて それを食べながらに ・・
草花になったら敏感に 外来種だとか 原種じゃない とか …
自分は、わすれな草もエゾムラサキも ご先祖様は共通だと想う 。
遠いむかしに
渡り鳥や蝶が、海を越えて運んだ ・・
なんてこともあったりして ?
さざれ石に苔むしてと云うほどに長い歳月
自分の生涯をかけても解ることない歴史 …
自分が生きる僅か数十年、
小さくても大きな島国なのだから、その中に 堂々と生きて行きたい …
それでも何故か ?
いつも勿忘草が咲く頃に 内省的になる。
桜が散ったあとだからか ?
心に穴が空いたような 虚無感に満ちる。
そんな時に、可憐で可愛いくて、 星の様にキラキラして光るのだ …
それを見ていると、虚無感も少しづつ消えて行き
生きてる実感に満たされてくる。
そうした 心の微細な呼吸 を たのしもうと思う …