日高インタビュー:お仏壇の阪本 専務取締役 阪本琢磨 | CLUB HIDAKA BLOG

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和歌山県の日高地方1市6町をもっと好きになる。

毎回ひとつのテーマに沿って、日高のまちの魅力をご紹介します。


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御坊市で仏壇・仏具を販売し、創業105年を迎えた「お仏壇の阪本」。専務取締役の阪本さんは、小学校の時にトランペットと出会い、音大卒業後にフランスへ。世界30ヶ国で演奏するなど精力的に活動し、現在は地元に戻って家業の仏壇店で働いています。 

バンド活動や地元情報誌での連載、イベントの企画など様々な形で地域と関わっている阪本さんにお話をききました。



◆音楽の道へ

― トランペットを始めたきっかけは?

小学5年生の時、学校にトランペットの演奏家が来てくれたんです。僕はそれまで本気で何かをやりたいと思ったことはなかったんですけど、トランペットは違って見えました。いつかトランペットを演奏してみたいと思っていたら、中学に吹奏楽部があって、しかも先生がトランペットで音大を出た人で...その時トランペットをやっていこうと心に決めました。

勉強のために「トランペットの神様」と呼ばれたフランス人、モーリス・アンドレのCDを聴いたんですけど、僕が今まで聴いたものとレベルが全く違ったんですよ。いつかはこの人みたいに演奏したいと感じましたね。

- 憧れの存在だったんですね。

高校を卒業してから音大へ行って、マジメに練習を重ねたんですけど、4年生の時に転機が訪れました。モーリス・アンドレに師事したエリック・オービエのレッスンを受ける機会があって、かなり厳しい意見を言われたんですよ。

「君の演奏方法だと上達には限界がある。本気でやりたいなら、フランスへ来るといい」と。僕は一念発起して、フランスに行くことを決めました。


― フランスではどんな活動を?

大学でみっちり指導を受けながら、テレビのバックバンドや教会のミサ、ポップスからクラシックと何でも演奏していました。それからご縁があって歌手で女優のジェーン・バーキンのワールドツアーに参加させてもらって、世界30ヶ国以上で演奏しました。上手い人と演奏するのがとても楽しくて、どんどん夢中になっていきましたね。





◆日本への帰国

― どうして日本に帰ろうと?

仕事でパレスチナのラマラという町に行ったんです。そこは危険地区になっていて、日用品も満足に供給されず、貧しい暮らしをしていました。でも音楽に対する情熱はすごくて、演奏会はとても盛り上がったんですね。

終わった後、陽気なおじさんが楽屋に入ってきて、僕にこう言ったんですよ。「ここは何もないけど良い町だ。なぜなら俺がいるからさ」って。

どんな自信なんだって思いましたけど(笑)自分が最高ならその場所は最高。その気持ちがあればどこに住んでも同じだと気づかされたんです。

― それで御坊に戻ってこられたんですね。

僕はパリに6年近く住んで、30ヶ国以上で演奏しましたけど、正直この御坊・日高はどの国よりもまさっていると感じます。食べ物もおいしいし、住みやすいし。ヨーロッパは地中海にバカンスに行く文化がありますけど、このあたりは「日本の地中海」というか、彼らが憧れるようなまちに僕たちは住んでるんですよ。


ただ、僕は御坊・日高がヨーロッパに負けてるものが2つあると思ってます。
 
― それは何ですか?

1つ目は「自信」です。日本人はよく「地元には何もない」って言いますよね。でも海外では、御坊日高よりも何も無いラマラのおじさんのような人でも皆、地元と自分に誇りを持ってるんですよ。もっと自分たちのまちに自信を持っても良いと思います。

2つ目は、田舎は特にそうなんですけど、「あいつは○○だから○○すべきだ」とか、そういう考えが強いですよね。他人と自分へのしばりというか。「自由さ」という面では、圧倒的にヨーロッパに負けていると僕は思います。

この2つを変えることができれば、御坊・日高はもっと素晴らしいまちになるはずです。




◆新しいことを知る

― 今の仕事はいかがですか?

僕たちが日頃使う言葉で、仏教が由来のものって結構あるんですよ。お彼岸とかお盆とか、仏教関係の行事も色々あって、日本の文化になってますよね。常にそういうものに関われる仕事なので、飽きないし、生活が豊かに感じますね。

あと、お客さんはおじいちゃんやおばあちゃんが多いんですけど、色々話を聞いているととても面白いです。地域の歴史の話とか、実際に経験しているから説得力が違います。そういう情報って、ネットやSNSで探しても出てこないんですよね。

2500年近い仏教の歴史と、長い人生の中で培われた経験。この仕事をしていると、いつも新たな発見があるんです。自分の知らないことって、意外と身近にあるんだなって思います。


― 今後の目標を教えてください。

僕は演奏活動を通して、色んな文化と宗教を持つ人と話してきました。日本にもずっと昔から宗教があって、それが日本の文化を支えてきた一面がある。

なので、ちょびっとだけ自分たちの宗教や文化に親しみを持ってほしいです。日々の生活と仏教との関わりを伝えていきたいと思います。

それと、自分たちの地域のポテンシャルの高さを知ってほしいです。一人でできることは限られてますけど、同じ思いを持つ人たちと協力して、このまちをもっと面白くしていけたらと思います。



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お仏壇の阪本(御坊市湯川町丸山477-5)

・営業時間:9時~19時  
・定休日:月曜日
・お問い合わせ先:0120-37-8080

詳しくは、お店のホームページFacebookをご覧ください。

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