4月29日は、大好きなダンサーズナカヤマとイコピコの誕生日だった。
ナカヤマは23歳に。
私が競馬と出会ってすぐ競走を引退したから、現役時の走りは見たことがなかった。
誘導馬を引退したのを知ったのが2020年9月。
コロナで競馬場に行けなくなって、会えないままだった。
福島の南相馬の個人のお宅に引き取られたと聞く。
誕生日が近づき、会いたさが募り、ネット競馬のレース録画を観た。
そこには、私の知るナカヤマじゃないナカヤマがいた。
走るなんて想像できないゆるゆるのナカヤマが、よだれだらーんのナカヤマが、レースで一生懸命走っていて、ちょっと泣けた。
誘導馬としてがんばるナカヤマに、私は出会った。
じわじわと、染み入るように心に入り込んできて、いつからか、ナカヤマに会いたさに競馬場に通うようになった。
出会う人を虜にする何とも言えない魅力が、ナカヤマにはある。
ナカヤマのような馬には、もう出会えない気がする。
今も毎日、ナカヤマに会いたい。
いつかまた会えると信じたい。
ナカヤマ、誕生日おめでとう。
イコピコは17歳に。
5歳で亡くなってから、もうすぐ12年にもなるんだな。
雨の目黒記念。
東京にきてくれてはじめて会えて、唯一撮れたのがこの一枚で、最初で最後の一枚になってしまった。
顔もよく見えなくてだめだめだけど、イコピコと同じ時間を生きたことを感じる宝物だ。
これを見ると、会いたくて会いたくてやっと会えた、言葉にならないうれしさを思い出す。
走るイコピコを必死で目で追い心で追った瞬間を思い出す。
その死があまりにかなしくて、誕生日より命日のほうが心に大きいから、お祝いを言うのははじめてかもしれない。
イコピコ、誕生日おめでとう。
さみしくてたまらないけど、それは変わらず私の中にイコピコがいてくれているということだよね。
これからもずっといっしょにいてね。