ブスで悪いか!!

 気づけばアラサーになっていました。

 妄想の申し子ナコナの勘違い日記☆

 みんなラヴだっちゃ♪


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K氏はひどく空腹だった。
しかし、空は明るく太陽は昇ったばかりだった。

ということは、彼のいきつけの食堂はまだ開いていないのだ。

仕方がないので、彼はあいている店を探すことにした。

空腹はますばかりである。

しばらく歩くとK氏の前に明るい屋外にもかかわらず、真っ暗な家屋が見えた。
真っ暗だが寂れているというわけではなさそうだ。
引き寄せられるようにK氏は家屋の前へ歩いていった。

アマノジャク食堂

こぎれいな看板にそう書かれていた。
K氏の腹時計は2回目の時報を告げたところだったので
K氏は喜んで扉を開けた。


(マイドアリー!!)
耳を裂くような店員の声にK氏はいささか驚いたが
見た目よりも明るい雰囲気に好感が持てた。

客は思っていたよりも多く、ほとんどがK氏と同じような待遇の男たちだった
「可笑しいな。いつも通る道なのに気がつかなかったなんて」
初めて行く場所へはきっと誰もが思うことである。

彼は席に着くと早速タバコに火をつけた。
しばらくすると、
入ったときの声とは裏腹の、背の高くやせ細ったウエイターがK氏のそばにやってきた

(ご注文は何になさいますか?)

「ライスカレー。」

(はぁい、かしこまりました)おそらくまだ青年であろうウエイターの目にはクマが見える。
学生なのだろうか?
「いや、あれはきっと生まれつきに違いない!可哀想に」
K氏は初めて会う青年に同情してしまった。


それにしても、カレーライス、ライスカレー。違いはなんだというのだろう。
しかし彼は「ライスカレー」という言葉にわずかながらの
ノスタルジーを感じずにはいられなかった。




(おまたせいたしました、ライスカレーでございます)
先ほどの青年がうやうやしくK氏の前に皿を置いた。
「いや、どうも」

しかし、彼の目の前におかれたのは「ヤキソバ」だった。

「おい、君、私が頼んだのはライスカレーのはずだが」
(はい、そうですとも、ライスカレーではないですか。)
「バカを言うんじゃない!これはヤキソバだ!!」

思うより大きな声を出してしまったK氏を青年は軽蔑しきった目で見つめ、
哀れむ声を隠すようにこういった。
(何をおっしゃるのですか?お客様、どう見たってこれはライスカレーです。
 あなたは私のことをまだ右も左もわからない若造かとお思いかもしれませんが、
 いくら私でもライスカレーとヤキソバの区別くらいついていますよ。
 誠に失礼ですが、あなたはライスカレーを見たことないのではありませんか?)

「ば、ばかにするな!!ライスカレーくらいみたことある!家内が先月にだって作ってくれた。
 ラ、ライスカレーを見たことがないのは君のほうではないのか?」

青年は驚いたというふうに目を丸くしてみせ、笑いをこらえながら答えた。
(私がライスカレーを知らないだなんて!!いくらなんでもそれはありませんよ、お客様。
 あなたは知らないだけでしょうが、私はここで働いてもう1年も経とうとするのですよ!
 ライスカレーとヤキソバの区別もつかないで1年もウエイターが務まると思いますか?)

「………」

気がつくと、店の客、従業員のほぼ全員がはこの言い争いに好奇の目を寄せていた。
K氏は恥ずかしくてたまらなくなった。
耳まで赤くなった、K氏は次の言葉につまった。

しかし、K氏はヤキソバを頼んだのではない。ライスカレーを頼んだのだ。
でも目の前にあるのは紛れもなく「ヤキソバ」なのだ。

痩せこけたウエイターは黙るK氏にやれやれという顔をして、
その場を去った。

K氏はウエイターに同情の念を抱いていたことをやっと思い出した。

腹時計は3度目の時報を告げた










小説のカテゴリがあるのに、小説をいれていないことに気がついた…

寺山修司に感動して、書いた。

べつのブログ にのせたやつ…使いまわしスイマセン。

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