『その猿、メメントモリにつき』 | 日比野真琴のブログ

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ブログというよりコラムに近いです

日々の生活で感じることや

自分自身に言い聞かせたいことを綴ります


賛否両論あるだろうと思いますが

あなたの心に

何か残せたり感じさせることを書ければいいなと思っています


テーマ:
『その猿、メメントモリにつき』




朝三暮四

という言葉がある


 

目前の差にこだわり

結局は同じ結果なのに気がつかないこと


または


言葉の上でだけうまく話して

他人をごまかすこと

という意味の四字熟語である





この言葉の

語源のストーリーはこうだ




その昔 主人は飼っていた猿に

餌のトチの実を

朝に3つ 夜に4つやると言った


猿は もっと実をくれ!と怒った


仕方がないので

朝に4つ 夜に3つやると言った


猿はとても喜んだ




この話の概要は

どちらも合計7つのトチの実で

結果は変わらないのに

主人にうまく騙された猿はアホやなぁ

と いうオチの話である




僕が高校生の頃に

古典の授業で習ったのだけれど

そのときから

この話に ずっと違和感を抱いている




この猿って

あながちアホじゃなくない?




だって

チャンスは いつ来るかわからない




実をもらえるときに もらっておかないと

この猿にとっての

その日の夜は もう来ないかもしれない




その日の夕方に

猿が死んでしまうこともあるかもしれないし


主人が何かしらの理由で

夜に実をくれない状況になるかもしれない




だから

実をもらえるチャンスの時には

早目にもらっておく




そうすれば

もし お腹がいっぱいのときには

朝に3つ食べて

夜まで1つを残しておいて

夜に4つ食べることだってできる




朝に4つ実をもらっておけば

朝三暮四にも 朝四暮三にも 朝二暮五にも

なんなら 朝三昼一暮三にも

自分の都合に合わせて調節できるのだ




そういうふうに

早くからチャンスに手を伸ばしておけば

選択肢はどんどん広がっていく
 



この猿はバカだと思われているけれど

「今」という時間を必死で生きているんだ!

という生命力の強さすら感じさせられる



そんなことを言えば この猿から

「必死」って言葉の意味 マジでわかってる??

と 逆に説教されてしまいそうだ 




さすが

ガチの野生動物




「生きる」

ということに愚直である





僕たちは忘れてしまっている




僕たち人間も含めて

生きものの摂理は「必死」




つまり

いつか必ず死んでしまう

ということ




そしてそれが

いつなのかは わからない




50年後かもしれないし

10年後かもしれない


もしかしたら


明日かもしれないし

今日なのかもしれないのだ




明日 ふらっと出掛けたときに

車にひかれて死んでしまうかもしれないし

川に溺れて死んでしまうかもしれないし

殺人事件に巻き込まれてしまうこともあるかもしれないし

突然の心臓発作になるかもしれないし

乗っている電車や飛行機が事故に遭うかもしれないし

地震や台風の未曾有の災害にさらされるかもしれないし

足を滑らせて カドに頭を打ちどころ悪くぶつけてしまうかもしれないし

ランチしてて食べ物を喉に詰まらせるという切ない死に方かもしれない





そんな死の可能性は

1% にも満たないだろうけれど

0.00000000001%くらいはあって

決して0%ではないのだ





今日 死んでしまった人の数 と

今日 宝くじの1等が当たった人の数




どちらの人数も予想してみて

比較して考えてみれば

その確率は

宝くじの一等が当たる確率よりも高いんだな

と理解できてしまう




そして それは

決して 自分だけの話ではなく

自分の大切な人にだって当てはまる




ほんの昨日まで

当たり前に一緒にいてくれた人が

明日も明後日も

当たり前にいてくれるわけじゃない




だから

チャンスが目の前にあるときには

手を伸ばしてでも

すぐにそのチャンスに飛びつくべきだ



たとえ結果は変わらなくても

その過程には

ほんの少しの時間の差からの

変化が生まれてくる




だって

朝に3つ 夜に4つの実じゃなく

朝に4つ 夜に3つの実っていう

4つめの実を手に入れるまでの時間の差には

子供でもわかるくらいの

明らかなスピードの差が生まれているのだから




だからチャンスがあるならば

アホそうに見えてしまっていた猿のように

すぐに必死に手を伸ばして

4つ目のチャンスを素早く手に入れよう





僕らは今を生きている




過ぎた過去を嘆くのではなく

見えない未来を憂うのではなく

今を存分に生き、今を存分に楽しもう




そんなことを思う今日




明日か



明後日か 





はたまた




1ヶ月後か





それとも 





1年後だろうか






死ぬまでに

あなたに会って話せることを

僕は楽しみにしています


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