『今夜はスキヤキ』 | 日比野真琴のブログ

日比野真琴のブログ

ブログというよりコラムに近いです

日々の生活で感じることや

自分自身に言い聞かせたいことを綴ります


賛否両論あるだろうと思いますが

あなたの心に

何か残せたり感じさせることを書ければいいなと思っています

『今夜はスキヤキ』




日本の音楽で

全米チャート1位を取った曲がある




坂本九さんの曲である




何気なくつけていたテレビから

流れてきた懐かしい曲に

少しだけノスタルジーに浸る僕がいる





子供の頃は

もっとたくさん気付いていたよな





空に飛行機が飛んでいること


その飛行機が白い線を引いていること



スズメが空を飛んでいること


そのスズメが木の枝や電線に止まったこと



ふわふわと浮かぶ わたあめ雲があること



空の色に混じったような霞み雲があること



雨が降り出しそうな灰色の雲があること




太陽を見ると目がしぱしぱすること



夕焼けを見ると なんだか切なくなること



一番星を誰よりも早く見つけられたこと



お月さまが満月でも三日月でもない形をしている日もあるってこと





子供のころは

空には不思議がいっぱいだった




空の表情にも

もっともっと敏感でいられた




大人になるにつれて

いつのまにか

空の表情に気付かなくなっていった




こどものころは

おかあさんだったり おとうさんだったり

いろんな たてものだったり

まわりのもの すべてが たかくかんじて

いつも うえばかり みていたから

そらの かおにも
 
もっとたくさん きづいていたのかな




あのころは

目に入るものすべてが新鮮で

毎日が「楽しい」って感情ばっかりで

怖いものなんて なんにもなくて

いつだって無敵のような感覚だった




それが子供だから

って いう単純な理由だけじゃなく

いつも空を見上げていたことにも

関係しているのなら




大人になった今だって

いつも足元ばかりを気にして

下をうつむいて歩いているんじゃなく

たまには立ち止まって

ゆっくりと空を見上げていたいよな




そうすれば

少しだけかもしれないけれど

子供の頃に持っていた

あの無敵の心を取り戻すことができるんだ





嫌なことがあったとき

僕は立ち止まって 空を眺めてみる




僕の心を元気付けてくれるような

星月日の輝く

心地よい天気の日だってあるし



僕の心に同調してくれるような

雨を降らせる

湿っぽく沈んだ天気の日もある




どちらの空にしたって

いつも僕の心を優しく包み込んでくれて

その嫌な記憶や気持ちを

浄化してくれているような感じがしている




リラックスしているから

空を見上げる余裕があるんじゃなくて

心に余裕がなくて

心をリラックスさせてあげたいから

あえて空を見上げてみる

と 言った方がニュアンスが近いのかもしれない




空っていうのは

地よりも大きく 海よりも広くて

いつだって

どんな自分だって受け入れてくれる




そんな大きな空に比べたら

自分の悩みなんて

なんだか ちっぽけだなぁって思えてきて

少し元気を分けてもらえる




僕は単純なのかもしれないなぁ 笑




外を見上げてみれば

いつだって すぐそばにあってくれて

何者よりも身近にいるのに

何者よりもはるか遠くにいる

人間にとって もっとも神秘的な存在でもある





心が疲れてしまって

自分なんて・・って卑下してしまうとき



心が寂しくなって

ひとりぼっちを感じてしまうとき




そんなときは

立ち止まって 空を見上げてみてほしい




太陽の光から 雲の流れから

月と星の輝きから

少しだけ元気を分けてもらおう




そして 空から元気をもらったなら

しっかり前を見て

足を踏み出して また歩きだそう





幸せは雲の上に・・・




幸せは空の上に・・・





昨日の美しい森の空の上にも

輝く素敵な月や星や

綺麗な空模様があったけれど





今夜は十五夜


 

夜空には

きれいな中秋の名月です



       
                                           ◯