発表会でフランク『前奏曲、フーガと変奏曲』を弾くにあたり、2ヵ月ぐらいどっぷりその音楽に浸っていた。
元旦の震災で被害を被った方への思いと、この曲に含まれている祈りのようなもの…今自分に出来ることはこの曲と向き合うこと。
そういう覚悟で作品に取り組んでいた。

すると、ある時レッスンで師匠から「エリカ、黒い服ばっかり着てるよ。未◯人みたいだよ。」というお言葉。
自分では気付かなかった。
全身黒。タイツも靴も黒。
頭の中では常に発表会で弾く曲が鳴っていて…そうか、私、この曲の世界に生きてこの曲に捧げていたんだ。。。

それから意識して黒以外の色を着るようにしたのだけど、何故だかやっぱり黒が落ち着く。
発表会が終わるまではそうだった(あの曲を演奏し終えるまでは)。

発表会を終えて、今は3/16(土)の美術館コンサート(@ヤオコー川越美術館)に向けて準備している。


大きな桜の絵のある部屋に合う曲、春らしい曲を練習している。
華やかな曲や癒される曲、穏やかな曲。
練習以外でも、朝目覚めた時、仕事帰り、ウォーキング中、料理をしている時、お風呂に入っている時…それらの曲が頭の中で流れている。

すると気持ちも全然違う。
自分の中に優しく温かい春の陽射しを感じる。

今更ながら気付いた。
取り組んでいる曲から受ける影響は大きい。
毎日毎日その作品と向き合うことで、日々、練習以外の時間も自分を捧げているんだ。

人間は食べるもので出来ている。
それと同じように、演奏者は取り組んでいる曲で出来ている。
脳も細胞も音楽に占領される。
それだけ音楽に力があるということ。

そういうわけで、今、私の頭の中は春めいた曲でいっぱい桜桜桜
脳内お花畑チューリップピンクチューリップピンク爆笑チューリップピンクチューリップピンク

美術館コンサートのお申し込みは、予約開始20分で満席になったそうびっくり
友人は52回も電話を掛け直してようやく繋がったらしい。
お申し込み下さった方、ありがとうございますお願い

桜の絵のお部屋で、春を感じるひと時をお過ごし頂けるように精一杯準備しようと思いますニコニコ

『ひばり』グリンカ=バラキレフ
演奏動画を少しだけ
この曲はディーナ・ヨッフェ先生にも見ていただいた思い出の曲。
美術館コンサートで演奏しますルンルン


See you音譜