弁明するよりも、逃亡するが勝ち #1355 | 文章上達への道

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仕事やプライベートで、ルールや決りを守らなかったり、過ちを犯した場合。この多くの場合は、ことのやむえきなことを弁明する余地がある。例えば、飲食店で働いていたとする。手に持っていたお皿が、ツルッと滑り床に落とし、割れた。

 

この時に、「このバカ野郎!何してんだ!!」と上司からガツンと怒鳴れることは、令和の今の時代ではほぼないに等しい。なにせ、それをやったら、パワハラだ!と訴えられ、一発でレッドカードをもらい、退場になってしまう。または、SNSで実名を出して投稿されたりする。それらのひどい状況になるのは、困る。

 

それを避けるために、大概の場合は、「何が起きたのか」や「なぜ起きたのか」をしっかりと聞く耳を持っている人が多い。原因究明だけではなく、「再発防止するには、今後どうしたらいいのか」といった改善策を一緒に考えてくれる人もいる。

 

そういった人が、私(ひびき)のまわりに、多くいる、ありがたいことに。一方で、そうでもない人もいる。たとえば、次の記事は、その事例として、適切だ。

 

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6353691

 

記事によると、日産自動車の元CEOであるカルロス・ゴーン氏。氏曰く、無実な罪で逮捕され、刑務所に入れられた。そこから、無実なことを弁明する余地は、今の日本の司法制度には一切ない。そう言ったことを世に、発言する機会も日本にない。だから、日本で弁明するのをあきらめ、怪盗ルパンも顔負けな箱の中に隠れこんで、逃亡。

 

これを読みながら、私(ひびき)が、過去に逃亡したことを思い出した。

 

といっても、私(ひびき)は、人殺しや薬物に手を出したなど人様に迷惑をかけるような凶悪な犯罪を犯したというわけではない。ただ、中学生である身分であれば、やらなければいけない「学業に励む」というルールを破った。今振り返ってみるとやる時間は、たっぷりとあったはず。だけれども、それをやる気がまったくなかった。というのも、正しい勉強の仕方を知らず、勉強に面白さを感じなったのである。

 

その結果、偏差値の下から数える方が早い高校に進学した。私(ひびき)の中では、ただの学歴だと軽く思っていた。だけれども、世の中の見方は、多く違った。進学先が、有名な進学校ではないとキャリアがキラキラとした輝きがない。中学の時に、なぜ不勉強だったのかをわざわざ弁明する時間をくれるほど世の中は甘くない。ただ、”平凡な人”といったレッテルだけを張られるだけだった。

 

その厳しい現実を変える!と一大決心し、日本からスーツケース2つだけをもって、逃亡した。アメリカの大学に留学し、現地で働き、異国の地で経験を積んだ。それによって、私(ひびき)のキャリアは、自己対比で以前よりも何倍も輝きを増し、あの時一大決心して、逃亡してよかったと思える。

 

今回、ゴーン氏の場合は、まだ司法の結果は出ていないので、それがよかったとは現時点(3月12日)では言えるほどの証拠が出てきていない。最終的によかったのかどうかは、今後の結果の行方次第による。 

 

一方で、私(ひびき)の場合においては、勉強をしなかった理由を”弁明するよりも、逃亡するが勝ち”だと思えるような結果を残すことが出来た。