ポーリッシュポタリーは
どんな食器なの?
今、そう聞かれたら私はどう答えるだろう
「白い器にスタンプで綺麗な模様がつけられているよ」
「一つひとつ手作業で絵付けされているから、
全部が違う仕上がりで、選ぶのが楽しいよ」
「電子レンジもオーブンも食洗機も使えるから頑丈で
安心して普段使いできて便利だよ」
そんな説明になってしまうかもしれない。
どれも間違いではないんだけど、
「作りたい!」と思っている私にとっては不十分だ
もっと根本的なことで知らなきゃいけないことがたくさんある。
まずは器となる焼き物について。
綺麗なデザインを映えさせる、あの白い焼き物は一体どんなものなんだろう⁇
今日は焼き物の種類とそれぞれの特徴について学ぼうと思います。
※本日もホームページや本を参考にまとめているので、もしかしたら誤った認識があるかもしれません。
温かい目でお読みいただけますと幸いです
焼き物の4分類
焼き物は大きく以下の種類に分けられます。
それぞれ原料や焼き上げる温度、仕上がりの質感などに違いが出ます。
- 陶器
- 磁器
- 炻器
- 土器
陶器
⚫︎主な原料
地中の粘土層から掘り出された陶土と呼ばれる粘土。
⚫︎焼成温度
釉薬をかけて1,000〜1,300℃。
⚫︎素地
茶色やグレーなどの土色。
柔らかくざらざらした質感。
光が透き通らないため透明度はない。
⚫︎特徴
吸水性が高く、保温性が高い。
釉薬をかけるものが多い。
厚みのあるものが多い。
密度が低いため強度が弱く、熱伝導率が低いため「熱しにくく冷めにくい」。
叩くと鈍い音がする。
磁器
⚫︎主な原料
長石や珪石などの陶石を粉砕した石粉。
⚫︎焼成温度
釉薬をかけて1,300〜1,400℃。
⚫︎素地
硬めでツルツルと滑らかな質感。
色合いは純白色なものが多い。
⚫︎特徴
吸水性はほとんどなく、光にかざすとほんのりと透けて見える。
熱伝導率が高いため、「熱しやすく冷めやすい」。
叩くと金属のような高い音がする。
炻器(せっき)
陶器と磁器の中間のような特性をもっている
半磁気や焼締めなどとも呼ばれる。
⚫︎主な原料
鉄分を多く含む粘土。
⚫︎焼成温度
釉薬をかけずに1,200~1,300℃。
⚫︎特徴
吸収性はほとんどない。
釉薬はかけずに焼かれることが多い。
叩くと陶器よりも澄んだ音。
電子レンジやオーブンで使用できるよう工夫された作りの器が多い。
たぬきの置物で有名な信楽焼や、建築用タイルにもよく使われている。
土器
⚫︎主な原料
素材は小石や砂などの混ぜ物をつなぎとした粘土。
⚫︎焼成温度
釉薬をかけずに700~800℃で焼く。
⚫︎特徴
吸水性が高く、もろく壊れやすい。
現在は植木鉢などに使われることが多い。
陶器と磁器の違い
【含有量比較の一例】
陶器 | 磁器 | |
主な原料 | 土 | 石 |
長石の含有量 | 10% | 30% |
珪石の含有量 | 40% | 40% |
粘土の含有量 | 50% | 30% |
上記のように、陶器と磁器の原材は、
長石と粘土の含有量に違いがあります。
長石と珪石は、ガラス質を構成する成分。
陶器より磁器の方が多く含まれます。
磁器の主成分は上記のような陶石の粉末。
陶石が入ることで耐火性が強くなります。
電子レンジで加熱した場合
【陶器】
吸水しやすい陶器に水分を入れて加熱すると、器に染み込んだ水分が加熱されて器が熱くなります。
中身はぬるいのに器だけ熱くなることも。
陶器は土でできており、気泡が多く吸水性が高いことが原因です。
ひび割れや実際に割れてしまう恐れもあるため、電子レンジの使用は避けた方が良い。
【磁器】
石を原料にしている磁器は、限りなく目が詰まった状態で焼き上がるため吸水性はない。
そのため、電子レンジを使用しても割れる心配はない。
ただし、使用している釉薬や製法によっては、使えないものがあるため、必ず確認が必要。
オーブンで加熱する場合
オーブンは、熱で内部を高温にすることで食品を温めます。
300℃程度の熱に耐えられる器が必要で、陶磁器は基本的に1,200〜1,400℃の耐熱性をもち、オーブン料理が可能とされています。
釉薬や製法によって、電子レンジで使えてもオーブンで使えない物もあるので注意!
今回もまた長くなってしまいました
知識がないので、全部が学びで面白いです!
少しずつポーリッシュポタリーの謎が解けてきている気がする
今度は磁器を作るための、生産地について学びたいと思います。
ご興味ある方は、またご一緒に…
それでは、また