年間46本目(2月1本目)
2023年公開 邦画 2位 全 17本中
通算 邦画 8,909本 洋画 7,167本 合計 16,076本
日本人は、何事にも極めてXX道にまでする、生真面目で堅苦しくもあるが
XX道というので愛好家と作る側が互いに極めていくのが好きな国民であり
たびたび、そういった様々なXX道が映画になっている。
元々、伊丹十三監督がそういった題材で映画を作るのが好きで
「たんぽぽ」(ラーメン道)で大成功からは基本的に
ちょっと変わった職種のXX道の映画ばかりを作っており
その影響なのか同種多様なXX道映画が存在する。
かく言う、本作の脚本家の小山薫堂もアカデミー賞にもなった
「おくりびと」でその手の映画で成功した人ですからね。
本作の「湯道」もメインに時代遅れの銭湯(小金井にある昭和の建物館に
ある実際にあった銭湯にそっくり)をメインに添えての風呂屋を主人公に
毎日通う町の人々の関係性と湯の思い入れ、湯評論家や家風呂からの通いなど
銭湯だけでグランドホテル方式で様々な湯物語が楽しみる。
そういった楽しみが多いのであるが、メインである銭湯の兄弟(生田斗真、濱田岳)
と看板娘(橋本環奈)の三人が愛すべき役割であるが、銭湯の存続問題を含め
(生田の心の変化)、簡単に心変わりしすぎて「出来レース」過ぎているので
ドラマ的には深みに欠ける。
橋本環奈は上手いとは言い難いが存在で場を明るくする華な女優さんになってきました。
フジテレビの鈴木雅之は、TVドラマの映画化では個性をころして凡庸作も
多いがこういった映画オリジナル脚本映画であるとそつなく(優良なドラマ)
こなす職人監督である。