年間617本目(11月50本目) 

2012年公開 邦画 23位 合計164本中

通算 邦画 8,456本  洋画 6,919本 合計 15,375本

 

東京で一人暮らしの田舎出身の女子を

オムニバスで描く漫画の映画化であるので、

本作も2名+1名の2話の物語。

女流監督である大九明子監督が、しっかりと

田舎出身の女の子を等身大で描けている。

女流ならではの女優の魅力を引き出せている。

特に第一話での谷村美月は、元々は「カナリア」

子役なのに援交で逞しく生き抜く役のイメージであったのであるが

本作とか「阪神電車」なのでの、世渡り下手な田舎少女で

都会には乗り遅れるソボク女子を演じたら抜群に

良い味が出ている。

そんな、さえない女子で、東京での同窓会でのおめかしの

「浮いた無理した」感じなどもうまく描けている。

しかも、そんな都会ではイケていない谷村がラストに向けて抜群にキレイ

に撮られているのは大九監督の功績である。

また、オープニングとエンディングと2話の狂言回りでの

誰ともともだちになれるのは

寂しさの裏返しである新人であった趣里もうまく引き出している。

話題にはなっていないが「思わぬ拾い物」の作品