デカナナ
【メーカー】ベルコ
【販売年月日】2000年1月
【タイプ】A
【特徴】前兆告知
規制緩和により大量出玉に注目が集まるようになった4号機なんですが、複雑なゲーム性に
はついていけないけれど、気軽にパチスロを楽しみたいという需要もありまして同時期は単純
明快な告知マシンも一定のシェアをキープしていました。
その牽引となったのが全国的にはジャグラーであったのは言うまでもないのですが、地域的
にはジャグを駆逐する勢いを持ったマシンも幾つか登場しています。
といってもそれはあくまでも極地的現象でありまして、元々そういうタイプを好むのは地域密着
型店舗の年配常連者がほとんどですから、要するにそういうお店に最初に導入された台が常
連さんにとっては告知タイプのスタンダードとして認識されてしまったんですよね。
後告知の北電子、先告知のパイオニア、デジタル告知の岡崎産業が当時の三大告知メーカー
だったわけですが、そこに勇躍乗り込んだのが新規参入のベルコでした。
当初からメーカーがデジスロと命名した「チャンス目停止でデジタル始動→告知」という演出に
こだわり続け、初期は多少の技術介入性があったものの、この台辺りから完全にターゲットを
そういった層に絞り込んだような感があります。
ビッグでの出玉は押さえ気味なのですが、その分7ライン機でビッグ確率を上げると共に、ぶち
抜き絵柄で目押しの負担も軽減させています。
これによって告知四天王が誕生し、何気に第一期告知全盛期と呼ぶにふさわしいラインナップ
となったわけですが、その後ベルコと岡崎がATを搭載した大量出玉機にシフトし、パイオニアも
ST(&裏物)連荘機が主流となってしまいます。
結局激動の時代に最後まで動かなかった北電子は、この頃他社が育てた告知ファンの需要を
全て引き受ける結果となり、労せずしてシェアの拡大に成功する事となります。