パピードッグ | 懐かしのぱちすろ名機列伝xxΣ

パピードッグ

【メーカー】大東音響
【販売年月日】1997年4月
【タイプ】A
【特徴】ストップ音が犬の鳴き声という非常に可愛らしい台なのですが・・・


パル工業の解散 は4号機の一つの転機を迎える要因にもなりました。


その一つが技術介入機時代への本格的移行なわけですが、これには実はちょっとした

裏話があったそうでして・・・


撤去に伴い当然その代替機が必要になったのですが、某カエルメーカーは「裏物の尻拭い

に自社のマシンを提供する事は出来ない」との理由で販社の要請を断ったそうなのです。


一方、それとは逆にシェア拡大のチャンスとばかりに積極的に協力をしたのが某挑発的な

鳥メーカーだったそうで。



自分のエリアにはパル系マシンがほとんど設置されていなかったので、実際の入れ替え機種

がどうだったのかは不明なのですが、当らずも遠からじという印象ですねw



一方、厳重処分によりこれで根絶されるかに思えた裏物なのですが、結局は姿を変えただけで

元の木阿弥に戻ってしまいました。


それどころか、セキュリティ突破が不可能と言われた4号機の日電協ROMが、裏物業者によって

解読されてしまった事により、ハウス物といった局地的なものを加え、様々な機種(主にマイナー機)

が次々と(登場直後から)裏物に変身する事態に陥りました。



その象徴的な出来事が大東系マシンの裏物化だったのです。



当時の印象が強い為、裏物系メーカーと思われがちですが、元々高砂と提携を結んでいるだけあっ

て、セキュリティの高さには定評があり、山佐と並んでガードの固いメーカーと思われていたのです。


パルの解散によって裏物の標的が何故大東に移ったのか・・その経緯は不明なのですが、突然の

変貌に当時は結構とまどった印象が・・・



結局メーカーがパルから大東に変っただけで根本的には何も変っていない


それが当時の裏物の状況でしたよね?


又、それに伴いマイナーメーカーの新台がことごとく裏物として誌面を賑わす事も珍しくなくなりました。


4号機の主流が技術介入機であった為、これらは大々的に紹介される事があまりなかったのが幸いし

たのか、あくまでも極一部の地域のわずかな台のみというような印象がありましたが、実際に設置され

たホールでは3号機も真っ青な鉄火場の様相を呈していました。


情報源が専門誌に限られていた為、実際に現場を見るまではその実態が非常にあやふや・・というの

が当時のパチスロだったわけです。


自分の住んでいた地域は裏物がほとんど設置されておらず、それらはあくまでも大都市のコアなエリア

での出来事と傍観していたのですが、そんな地域にも遂に裏物が本格進出するようになってきました。



その時導入されたのがこのパピードッグでした。



見た目の可愛らしさとは裏腹に(恐らく)キングガルフ のプログラムを流用したかのような連荘性であっと

いう間に(閑古鳥が鳴いていた)不振店は、連日フル稼働という変貌を遂げました。


一端裏物が導入された地域はその後、他のホールも我を競うかのように裏物を導入するようになり、

それまで比較的穏やかだった田舎のエリアは凄まじい勢いで裏物に侵食されてしまいました。


大東・高砂系に続いてバルテック系、更にはベルコ系と裏物化されるメーカーも多彩になり、ホールの

説明書きには「小役の連続が熱い」「リプレイ前兆タイプ」「チェリーは激アツ」というようなノーマル機とは

明らかに異なる連荘仕様が堂々と記載される程、競争が激化していきましたから・・w


パピーは裏物特有のバグが数多くあり、通常時に2枚掛けでベルが抜けたり、ビッグ中もベルを抜く事で

大量獲得が狙えたりと、色々攻略効果もあったようですね。


自分が知ったのは勿論それらの対策が終わった後でしたが・・・・