今日も不思議で
おもしろい出来事があったので
そのことを。
私は今、
天照大神と必ず対面できるという
開聞岳(鹿児島県)に登る
という目標があります。
え？どういうこと？と思った人は
この本を読んでね。
開聞岳の
頂上をめざすわけではないけれど
登山は登山。
買ったばかりの登山靴になれるため、
小さな山に登ってみることにしました。
すると山のふもとの駐車場から
頂上まで
あっという間、でした。
選んだ山が…
小さすぎたかも
でもこの山の頂上には、
聖徳太子の弟のお墓があります。
名前は、来目皇子(くめのみこ)。
この立札をみたとき↓
聖徳太子の弟が
何かの戦いに行く途中で、
若くして病に倒れた
という話を聞いたことあるわ
と思い出しました。
「宮内庁用地」と書いてあるので、
あっ、この方も
れっきとした皇族のおひとりだ…
と気づいて、
あ、そうだ
開聞岳に登って
天照大神に対面したいと思っている
という話をしたら、
きっと興味深く聞いてもらえるんじゃないか
と思いました。
天照大神は
伊勢神宮に鎮座される前に
宮中(皇居)でお祀りされていましたもんね。
あたりには誰もいません。
手を合わせました。
自己紹介をして、
開聞岳の話をしました。
話し終わったあと
ふりかえると、
あたりを、アゲハチョウが
めちゃめちゃ飛んでいます。
そういえば登山中からずっと
人が誰もいなかったので
チョウも、自由きままに
飛んでいるんだなぁと思いました。
奇跡的に撮れた飛ぶアゲハチョウ。左端は飛行機
お墓の左側に道があるので、
そこを通って奥に行ってみると、
見晴らしのよいところに出た…
と思ったら、
ひとりのおじさんが
石に座っていました。
うわっ！人がいたっ！と
びっくり。
バチッと目が合ったので、
相変わらず、
めちゃめちゃ飛んでるアゲハチョウに
かこつけて
「蝶がすごい飛んでますね」
と話しかけました。
すると、
「ああ、今はどこの山も
頂上にはたくさん飛んでるよ。」
と、おじさん。
高い山にたくさん登っているそうで、
山について
いろんな話をしてくれました。
登山慣れしているのに
なぜこんな小さな山に？
と思ったら、
ここの頂上の木々が茂るばかりなので
ボランティアで
枝を刈り取っておられるようでした。
おかげで見晴らしがとってもいい
山が好きなの？と聞かれましたが
登山経験もほぼないし、
ましてや開聞岳なんてとてもとても
言い出せず
控えめに「運動です…
」
と答えました。
しまった足は登山靴。やる気まんまんやんか
アゲハチョウが、ちょうど
私の目の前の地面にとまったので
写真を撮っていると、
おじさんから
「インターネットとかに写真をあげてるの？」
と聞かれたので
はい。ちょっとだけ。
と答えました。
昆虫はよく撮りますけど
昆虫専門ではないんです
しばらく話していて私は、
おじさんが着ているTシャツに
「お伊勢さん」
と書いてあることに気づきました。
心の中で、
偶然の一致にめちゃ驚きつつ、
「あ、お伊勢さん、ですね？」
と言うと、
ああ、僕は
伊勢には行ったことないんだけどね。
これは弟のTシャツなの。
弟は、１年前に亡くなったよ。
と話してくれました。
弟さんは60歳すぎだったそう。
「えっ、若すぎる…」
と思わず言ってしまった私でした。
病気だったそうです。
おじさんと話していて、
私、気がつきました。
おじさん、
Tシャツを‥
前後ろ逆に着ているではありませんか。
おじさんの背後は崖。
私から見て、おじさんの背中は
見えなかったので、
おじさんがTシャツをまともに着ていたら
私は「お伊勢さん」という文字を
見ることがなかったのかもしれない
と思うと、
これって、
見えない世界の力が働いているのでは…
という気がしてきました。
そのとき、
ハッとしました。
弟がまだ若いのに病気で亡くなった
って
まるで、このお墓の来目皇子と
聖徳太子のよう。
アゲハチョウが
あいかわらずひらひら飛んでいて、
たまたま私の
すごくそばまで寄って来たので
おじさんはめずらしくないんだろうけどな～
とは思いつつ、
「ほんとに、チョウがよく飛んでる…」
と私がつぶやいたとき、
おじさんが言いました。
うん、さっきなんて
あなたが写真撮ってるのに、
チョウが全然逃げていかないから
びっくりしたね～。
普通はあんなにくっついたら
すぐに逃げちゃうよ。
しかもあんなに、
羽を広げてくれてねぇ。
と言いました。
おおおおおお…
もしかしたら、
来目皇子さんが、
出してくれた
アゲハチョウかもしれない！
と思いました。
おじさんとは、
下山するルートが違ったので、
頂上の来目皇子の墓の前で
別れたのですが、
別れ際に、おじさんから
ある山に、
ぜひ登りなさい
と念押しされました。
そういえば、
おじさんの話の中で
何度も出てきた山でした。
ここから、そう遠くないところにある山で、
ここよりはるかに高いです。
開聞岳に登る練習をするには
ふさわしい山です。
でも私は
おじさんには
運動でこの山に来ているとしか
話していないのに、ね。
もしかしたら、
聖徳太子の弟、
来目皇子さんが
開聞岳に登るなら
そこで練習しなさい、と
私にアドバイスしてくれたのでは…
と思えました。
飛行機また飛んでる
おじさん、
来目皇子さんの言葉を
私に伝えてくれてありがとう
そんな気持ちになった
ありがたくて不思議な出来事でした。
