パンドラの箱はたまに聞くが、最近、堪忍袋の話は聞かない。
そこで、自分自身の問題点と日本の行き詰まりを考えてみた。
自分自身、あまり行き詰まったとは思っていないし、
日本も30年、40年とバブル崩壊以後皺寄せを国民に押し付け、
政府は能天気を決めつけている。
ものごとを突き詰めて考えるDNAを持たない日本人の特長
自作品 「穴」2022 紙:ハネビューレ 耳付き、木炭、大きさ:B全
自作品 「穴」2022 紙:ハネビューレ 耳付き、木炭、大きさ:B全
しかし、自分も日本も我慢の限界を知るか、知らずに、
堪忍袋一杯になり、欲求不満で破裂するその時まで、蛙の面に何とか、
馬耳東風、馬の耳に念仏といった類か。
しかし、私の場合は、成果が上がらずとも手を変え品を変え、
作戦を変え、目的に少しは近づくようにしている。
袋に問題点を詰め込み、ボンレスハムのように紐で縛りあげ、
ギュウギュウに密度を上げ、かなわぬ野蛮な目的をこれでもかと、
いつ爆発するのかと、あるいは昔あった風船に入ったアンコ玉を
爪楊枝でチョット刺すとアンコや羊羹がくるっと飛び出すのを思いだすくらいで、
リアリティは希薄である。
しかし、地球に詰め込むだけ詰めた人類の欲望が雪崩となって、
あるいは巨大津波となって、都市をゴミで覆い尽くす堪忍袋やパンドラの箱が開いた世界は
地獄絵図そのものだろう。
自分自身がそれを表現できたらと思っている。
そうすれば、モヤモヤした問題点に結着がつき、次のステップの視野が開かれると思っている。

