今回から数回、脳科学的な部分で「痛み」とは、何なのかを考えてみたいと思います。

まず、皆さんが感じている痛みの話になりますが、簡単にご説明すると、

痛みは知覚であるのは間違いないが、知覚はいわゆる体中に張り巡らされたか感覚器から送られて来る集合体を意味しているのではなく、脳内で生みだす現象であり、感覚がなくとも記憶を再生したり、イメージを想起したりすることで知覚を生み出すことが可能とされています。

 

この、痛みの感じ方も脳が高度に発達した人間特有の異常知覚・感覚とも言われています。

 

●慢性腰痛を感じている、患者さんから聞く言葉の種類には

・重い

・だるい

・硬いなど

ただ単に、「痛い」という表現ではなく、上記のような言葉で痛みを伝えてくる方、多いのではないかと思います。

 

これは脳が高度に発達した人間にしか持ちえない痛みの表現とも言えるかもしれません。

 

脳科学の本によると、学童期後半から青年期を過ぎたころより生まれる背部痛などの自発痛は幼児や乳児では起こらず、この痛みは成長するにつれて後天的に学習してきたもののようです。

学習とは痛みを生命維持として経験するということです。

例)例えば、ガラスの破片が落ちているのを見たら普通は避ける。

       尖った注射針のようなものを近づけられると「痛そう」など、、

これ、みな経験によって学習してきたものの結果です。

この学習が無ければ、ガラスの破片が床に落ちていても踏んでいく、などの行動をとることがあります。

これら、ガラスを踏んだり、2階の屋根から飛び降りたりする行動は、先天的に無痛無感症といわれる疾患の患者さんで、見ることができます。

人は人生の早い時期の受傷体験を通して痛みという言葉の使い方を学習しています。

 

痛みは情動の体験とも言われています。

 

人間は痛み刺激を受けると感覚知覚に関連する大脳皮質の活動だけではなく、情動に関連する大脳辺縁系にも活動がみられます。ということは痛みを感じた時には恐怖・嫌悪・悲しみ・不安・妬みなどの情動に関連する脳部位領域も活動していまので、痛み+不快感などを伴います。

鬱などに関連する、この大脳辺縁系は気持ちの部分を表しています。

 

抗うつ薬の薬が慢性痛の患者さんに効果があるのは、こういった関係です。

 

ネガティブな状態になると、痛みを過大に感じやすくなり、下行性疼痛抑制系の働きも弱くなり、痛みの感覚が脳へ伝わりやすくなります。

※下行性疼痛抑制系は脳から脊髄レベルで痛みを抑えるという経路です。

 

痛みは主観的な感覚であり、自分を中心に皆さん相手の痛みを感じているだけで、よく人の痛みはご本人にしかわからない、数値化できない感覚でもあるということです。

 

国際疼痛学会の定義は痛みを刺激と結びつけることを避けています。

「人の痛みには、ほとんどの場合、直接的な身体的原因があることを十分理解しているが、侵害刺激によって誘発される侵害受容器や侵害受容の経路の活動が痛みなのではなく、痛みはいつも心理的な状態である」

といっています。

今回はこの辺りで、終わりたいと思います。

 

西宮市山口町、ふじもと整骨院の

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参考文献

・脳・神経科学入門  森岡 周 著

 

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