ファーストチルドレン。EVA零号機専属パイロットで、感情が欠落したかのような少女。彼女の身体はEVAの中に取り残された碇ユイをサルベージしたもので、ターミナルドグマには彼女のコピーが大量に用意されていた。その為、例え死亡しても別のレイが代替されるようになっており、現在のレイは3人目に当たる。1人目は赤木ナオコ博士により殺害されており、2人目は第16の使徒戦で戦死している。3人のレイはそれぞれ性格が異なっているが、これは環境によるもの。魂は同一である。そして、補完計画の最終段階でゲンドウに背信し、自らの判断でリリスに帰還、未来をその息子-碇シンジに委ねた。生年月日不明。

                            劇場版 「Air/まごころを、君に」 パンフレットより

 

 

マヤ 「サルベージ計画の要綱。たった一ヶ月でできるなんて、さっすが先輩ですね。

リツコ 「残念ながら原案は私じゃないわ。10年前に実験済みのデータなのよ。」

マヤ 「そんなことあったんですか? EVAの開発中に?」

リツコ 「まだここに入る前の出来事よ。母さんが立ち会ったらしいけど、私はデータしか知らないわ。」

マヤ 「その時の結果は、どうだったんですか?」

リツコ 「失敗したらしいわ。」                

 

                                  第20話 「心のかたち、人のかたち」より

 

 

冬月 「なぜここに子供がいる。」

ナオコ 「碇所長の息子さんです。」

冬月 「碇、ここは託児所じゃない。今日は大事な日だぞ。」

ユイ 「ごめんなさい冬月先生、私が連れてきたんです。」

冬月 「ユイ君。今日は君の実験なんだぞ。」

ユイ 「だからなんです。この子には明るい未来を見せておきたいんです。」

 

ナオコ (ナレーション): それがユイさん最後の言葉でした。イレギュラーな事件は彼女をこの世から消し去ってしまいました。

 

 

 

ゲンドウ 「あれがゲヒルン本部だよ。」

ナオコ 「所長、おはようございます。お子さん連れですか?あら、でも確か男の子…。」

ゲンドウ 「シンジではありません。知人の子を預かる事になりましてね、綾波レイと言います。」

リツコ 「レイちゃん、今日は。」

レイ 「…。」

ナオコ 「(この子、誰かに…ユイさん?)」

 

ナオコ 「(綾波レイに関する全ファイル、抹消済み?白紙だわ。どういう事?)」

 

ナオコ 「あんたなんか、あんたなんか死んでも代わりはいるのよ、レイ。私と同じね。」

 

                                         第21話 「ネルフ、誕生」より

 

 

ナオコがユイのサルベージに立ち会っていながら、レイの存在を知らなかったのは、ユイのLCLから復元されたもの(レイ)が乳児だったためだと考えられる。初号機の接触実験が2004年。ゲンドウがレイをジオフロントに連れてきたのが2010年。6年の月日が経っている。

レイの代替を知っていたのは殺害する前に調べたのだろう。

 

 

ミサト 「ここの秘密、この目で見せてもらうわよ。」

リツコ 「いいわ。ただしこの子も一緒にね。」

シンジ 「…。」

ミサト 「いいわ。」

シンジ 「まるで綾波の部屋だ…。」

リツコ 「綾波レイの部屋よ。彼女の生まれ育ったところ。」

シンジ 「ここが?」

リツコ 「そう、生まれたところよ。レイの深層心理を構成する光と水は、ここのイメージが強く残っているのね。」

 

 

ミサト 「赤木博士、私はこれを見に来たわけじゃないのよ。」

リツコ 「分かっているわ、ミサト…。」

シンジ 「EVA?」

リツコ 「最初のね。失敗作よ。10年前に破棄されたわ。」

シンジ 「EVAの墓場…。」

リツコ 「ただのゴミ捨て場よ。あなたのお母さんが消えたところでもあるわ。覚えてないかもしれないけど、あなたも見ていたはずなのよ。お母さんが消える瞬間を。」

シンジ 「…。」

ミサト 「リツコ!」

リツコ 「…。」

 

ミサト 「これが、ダミープラグの元だというの?」

リツコ 「真実を見せてあげるわ。」

シンジ 「綾波…レイ…?」

ミサト 「まさか、EVAのダミープラグは!」

リツコ 「そう、ダミーシステムのコアとなるもの。その生産工場よ。」

ミサト 「これが!?」

リツコ 「ここにあるのはダミー。そしてレイのためのただのパーツに過ぎないわ。」

 

リツコ 「人は神様を拾ったので喜んで手に入れようとした。だから罰が当たった。それが15年前。せっかく拾った神様も消えてしまったわ。」

リツコ 「でも今度は神様を自分たちで復活させようとしたの。それがアダム。そしてアダムから神様に似せて人間を作った。それがEVA。」

シンジ 「ヒト…人間なんですか!?」

 

リツコ 「そう、人間なのよ。本来魂のないEVAには、人の魂が宿らせてあるもの。みんな、サルベージされたものなの。」

リツコ 「魂の入った入れ物はレイ、一人だけなの。あの子にしか魂は生まれなかったのよ。ガフの部屋は空っぽになっていたのよ。」

リツコ 「ここに並ぶレイと同じ物には魂がない。ただの入れ物なの。だから壊すの。憎いから。」

ミサト 「あんた、何やってるか、分かってんの!?」

リツコ 「ええ、分かっているわ。破壊よ。人じゃないもの。人の形をしたものだもの。」

 

                                               第23話 「涙」より

 

 

2000年のセカンドインパクトで白き月は消滅。生まれてくる使徒の魂が宿るガフの部屋は空っぽになった。

2001年にE計画が始動。

エヴァに魂が宿らないため、エントリープラグを設置し、エヴァと搭乗者をシンクロさせる形をとる。

リツコによると、エヴァには魂をサルベージされているとのこと。

零号機は不明だが、初号機以降のエヴァはそれぞれに搭乗者の母親の魂がサルベージしてあるものと考えられる。

2004年に初号機の接触実験が行われ、ユイが初号機と同化。ユイの救出の際に復元されたレイ。その後、部屋へ移送され、その際にリリスの魂がレイに宿ったものと考えられる。

 

とすると、それまでリリスには魂が宿っていたことになる。

リリスはその間、停止していたか。

後、第14話 「ゼーレ、魂の座」で、零号機が魂の抜けたリリスにロンギヌスの槍を刺す計画が実行される。