夏恒例のホラー小説を読むために、インターネットでホラー小説について調べていた時に、たまたま「怪談えほん」というシリーズがあるのを知りました。

 

しかも話を有名作家(恩田陸さんや京極夏彦さん、宮部みゆきさんなど)などが担当しているのにびっくりしました。

それを知りどんなのか読んでみたくなり、書店に行ってみました。

 

そこに置いてあった中で、「かがみの中」(恩田陸さん作・樋口佳絵さん絵)と「悪い本」(宮部みゆきさん作・吉田尚令さん絵)を買ってみました。

 

絵本なのですぐ読み終わります。

1冊1,500円で5分ほどで読み終わるので、なかなかのコストパフォーマンス(笑)。

 

「かがみの中」は話の不可解さと絵の不気味さで怪談絵本の面目躍如だと思います。

なぜそうなるのか理由も分からず、しかもオチの救いのなさはどことなく恩田ワールドを感じます。

 

「悪い本」は私の読み込みが足らないせいか、正直意味が分かりませんでした。

そして怖さ、不気味さも感じ取れませんでした。

人は誰でも悪意を持つことはあり、その悪意を発露させる時が来たらその”悪い本”とその中のぬいぐるみたちを必要とする事があるということでしょうか。

 

”悪い本”は人間の悪意の塊、またはこの世の全ての悪の権化といえるのでしょう。

だから悪いことをしたくなったら”悪い本”が必要になるのでしょう。

 

・・と少ない文章と絵で表現する絵本だからこそ、いろいろ解釈の余地があるのでしょう。

 

そもそもこの「怪談えほん」は子供でもすんなり読めます。

どの年代の人が読んでも何かを感じ取ることがあり、それについて話し合うことができるのが絵本のいいところなのでしょう。

 

しかし、小学生以下の子が読んだら「よく分からない」と言われそうですね(汗)。