周防大島には「狐がおらず、八の字狸がすむ」という大島町三蒲の古利万年山松尾寺にまつわる因縁による言い伝えがある。

 

 大島が伊予河野氏の勢力下にあったころ、河野氏の夫人に化けた狐が、松尾寺の基燈和尚の一策で捕えられた。そのときに助けられた誓いによって以後一切姿を見せぬようになった。

 

(松尾寺 2015.09.05撮影)

 

 

 その後、松尾寺の和尚にいたずらをしたこらしめに、焼火箸で背中に八の字の形を押された狸が現れるようになったといわれている。

 

 身近な動物の伝説。語り継がれますね。