国際結婚2回して結婚が分からなくなった。

国際結婚2回して結婚が分からなくなった。

国際結婚を二回経験し、国際離婚を二回して改めて独身に戻ったバツ2の私の暗くない日常。

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電話の向こうから聞こえてきたのは、

訛りの強い英語を話す女性の声。


奥様ですか?

と、堂々と話す彼女の声を聞きながら、

動悸が激しくなるのを感じた。

目眩もしてきた。


何を話せっていうの?

と、夫の方を見ると、ニコニコしながら、

良いからお話してみて とでも言うように目配せしてきた。


殺意 が芽生える

って、こういう瞬間かしら と思いながら、

話し始める電話の向こうの声は、まるで営業電話のように快活だった。


どちら様でしょうか と伺う私の問いに、

自己紹介を始めるも、うわの空で私の脳には一切情報が入ってこなかった。


とりあえず、このままこの人と話すこともないし、

何より、なんで私がこの人と話さなきゃいけないんだ という当たり前の疑問しか湧いて来ず、

私はあなたと話すことないので、切ります と言って、通話終了ボタンを押した。


電話を夫の前に突き返し、

一体何なの?

これは何?

何の説明もせずに、急に何なの?

さっきの電話の相手は誰なの?

と、一気にまくし立てた。


僕、彼女に援助しているんだ。

結婚したいと思っている。

だから、君にも紹介しようと思って。


悪びれるどころか、

名案だろう?とでも言いたげなドヤ顔で言い切った夫の顔を

もはやどういう感情で見ればいいのか分からなくなった。

目の前が真っ暗になる って、こういうことかと感じながら、

急激に襲って来た偏頭痛と、言葉にならない吐き気で立っていられなくなった。


もう今日は話したくない

何も聞きたくない

とだけ言って、彼の顔を見るのも嫌気が差して、

一人寝室に入った。


訳もなく、何が悲しいのかも分からないまま

ただただ涙が止まらなくて、いつの間にか疲れて果てて、その晩は寝落ちた。