つながりの書02 プロローグ 『非凡の道』2/2 | 地球が喜ぶ仲間を作る! at 千葉県で自然な生き方の追求と普及

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『1000年先へつなぐ地球家族』をテーマとし、地球人としての理想的な生き方を追求していく活動期


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引っ越しというか
荷物の送付も終わったので、
そのまま新居に身を移した。

2畳程度の、
僕にとっては充分な広さの部屋。

白くすっきりとした壁を覆い隠すのは、
備え付けの小さなテレビと冷蔵庫。

そしてフローリングの上に置かれて
大きな割合を占めているベッドくらいだった。

ベッドの上には清潔で少しふかふかした布団が
既に敷かれていた。

その日はすぐに眠った。

翌日、配達業者からの連絡で
目が覚めた。

衣装ケースを含めた3箱の荷物を受け取り、
コンビニ弁当を買ってきて食べ、
少ない荷物を短時間で整理して、

ベッドに仰向けになった。

何の音も聞こえない
平和な平日の午後だった。

白い天井を眺めながら
これまでの人生を振り返った。
 
元々僕は
「人生後悔したくない」という想いを根底に、

マンネリの人生が嫌で
高校卒業後に青森から上京してきたんだ。

だけどしばらくはやりたい事も分からずに
フリーターになって、
やれる事をやって過ごしていた。

生活のために仕事をし、
バイト仲間と遊んだり
趣味のギターやDVD鑑賞に時間を使ったりする、

それなりに楽しくもある
マンネリの日々だった。

真ん中分けの髪を茶色に染め、
マイナス思考バンザイの自分を
少しかっこいいと思い、

漠然と
人生もっと良くならないかなと思っていた。

そんな時、
一緒に上京してきた高校時代の友人からの紹介で
ある人と出会った。

その人が発した
「自己満の勘違い野郎」という言葉にショックを受け、
彼の勤める50万円のビジネススクールに通った。

0泊2日の地獄の研修をはじめとして、
気遣い・身だしなみ・コミュニケーション・営業・起業・
社会人として・日本人として、コンサルタントとして等、

ベースとなる多くを学んだ。

実践を通しての
組織作りにも取り組んだ。

ビリヤード場で隣の台の人に声をかけて
夜通しで友達作りに励んだのが懐かしい。

平均睡眠3時間で
しょっちゅうシバかれて辛かったが、
人生の角度を変える良いきっかけとなった。

仕事も成長のために
最もやりたくなかった営業職に就き、
苦しい思いとそれなりの実績を残した。

猫背で暗くてマイナス思考だった僕も、
普通と呼べるくらいにはなったと思う。

やがて起業したくなり、
「日本を活性化させる!」という理念のもとに、
仲間を集めてワークショップ型のセミナーを開催した。

しかし全然上手くいかなかった。

内容も講師もシステムも
サークルレベルだったのだから
発展するわけもなかった。

それでも自分の中では
真剣で悩ましい日々だった。

数人しか見ないホームページを何度も更新し、
「頑張っているからそれで良し」と
努力だけを自他ともに認めていた。

セミナーや本で学びまくり、
交流会にも参加しまくって人脈を広げた。

それでも思うような効果は出ず、
セールス技術が具体的に学べる
100万円の心理学の教材を買った。

人脈が欲しくて
ブランドのスーツを
2着100万円で買ったこともあった。

いや、スーツに関しては半分押し売りだったので
買わされたと言っても良いかもしれない。

どちらもほとんど活かせなかった。

そして苦しみもがいている時期に
会社の同僚から会長を紹介されたのだ。

「俺、コンサルタントに起業を教わってんだけど、
 会ってみない?」


「いいんですか?ぜひ!
 ちなみに、どういう人なんですか?」


「今31歳なんだけど、事業を失敗させて
 個人で1億の負債をかぶったんだけど、
 そこから仕組みを練り直してほぼ1年で完済した人だよ」


「すごい人ですね」

「能力がとにかく高くて、絶対に儲かる会社とか、
 一石五鳥の計画とかを考えるんだよね」


「それは楽しみですね」

数日後の夜、僕は少し緊張しながら
同僚と目黒で待ち合わせた。

同僚とターミナルへ行き、
少し待っていると会長は白いベンツで現れた。

「あ、はじめまして」

「どうも」

会話の少ないままベンツに乗って約10分後、
3階建ての小さな一軒家に着いた。

2階に案内されると赤いソファーと白いソファーが
ガラスのテーブルを囲んでセンス良く置かれていた。

会長は奥に座り、
僕は手前の席に案内された。

「で? 今日は何?」

同僚が簡単に今日に至る経緯を説明してくれて、
その後僕が自己紹介をした。

想いや今やっている事、
なかなか上手くいかない事を伝えた。

会長はそれに対して、
どんな人が講師をやってどんな感じでやっているのかを
少し詳しく聞いてきたので、僕はそれに答えた。

「それは上手くいかないよね」

会長の意見は厳しかったが、
それは認めている事だ。

それよりも僕は
その次の言葉に期待した。

「第一、日本を活性化させるって、
 それでどうやって活性化させるの?」


「そ、それは気付きを得る人が増えれば、
 活性化していくというイメージなんですが」


「やめなさい」

「え?」

「中途半端なレベルで人に教える行為は、
 世の中にとって迷惑だ」


「え?」

「だって君とかが教えるんでしょ?」

「はい」

「そしたら参加者は君以上にはならないよね」

「でも体験型なので
 気付きは得られると思うのですが」


「自己満足で終わるよ」

「え?」

「日本を活性化させたいんでしょ?
 それなら、国とかを絡めていかないと」


確かにワークショップで与えられる影響は
少ないかも知れない。

自己満足……。

それじゃあ意味がないんだ。

人生かけてやり続けたことが
自己満足だったら、絶対に後悔する。

「では、どうすればいいんでしょうか?」

「うち来なさい」

「え?」

それからその環境の説明を受けた。

基本的に必要最低限のものしか
持っていけないらしい。

それで今度はゼロから学ぼうと思い、

僕は全てを捨てて
住み込みで修業することにしたのだった。

それから1年半が経っていた。

既に普通と呼べる人生ではない。

時に「すごい行動力ですね」と
言われることがある。

だけど僕にとって、
動かない方が耐えられないのだ。

人生という時間を
何もしないで過ごすという事の方が
恐ろしいと感じた。

さて、これからどうしようか。

その環境を抜けて、
しがらみと同時に職も失っていた僕は、
自由とはサバイバルであると思った。

生きていくためには、
動かなければならない。

必要なものを、
得なければならない。

回想が終わってぼーっとしていると、
携帯電話の着信音が聞こえてきた。

その電話はタイミングよく、
新たな開幕を告げた。

「もしもし?」

⇒第1章へつづく

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