エイブラハムの17秒メソッドではなく、14秒です。自律神経やストレスを整えるためには
この説は、アメリカで研究されたものだそう。
初めて聞きました。14秒だけ、自分の嬉しい思い出を思いつめて、浸る……
あれ……どっかできいたことがあった。
————そう。これはハリポタの中で、「パトローナス」(守護霊)を呼び出す魔法を、ハリーがルーピン先生から習うところ。
引用してみます。
「守護霊は一種のプラスのエネルギーで、吸魂鬼はまさにそれを貪り食らって生きる−−希望、幸福、生きようとする意欲などを。−−しかし守護霊は本物の人間なら感じる絶望というものを感じることができない。だから吸魂鬼は守護霊を傷つけることもできない。……(中略)……」
「守護霊ってどんな姿をしているのですか?」ハリーは知りたかった。
「それを創り出す魔法使いによって、一つひとつが違うものになる」
「どうやって創り出すのですか?」
「呪文を唱えるんだ。何か一つ、一番幸せだった想い出を、渾身の力で思いつめた(concentrating ,with all your might,on a single,very happy memory)ときに、初めてその呪文が効く」
呪文とはあの有名な「エクスペクト・パトローナム」です。
ローリングさんの鋭いところは、心理学的なリソースを呪文につけていること。
「何か一つ、一番幸せだった想い出を渾身の力で思いつめる」
🌟この14秒メソッドもこれ!
一緒にやりましょう、というので、前田先生が14秒カウントします。
私は14秒くらい簡単だ、と思い、とても興奮した来日オペラをNHKホールまで観に行ったときのことを思い浮かべ……ようとしました。
しかし————細部やワクワクが思い出せない!
感覚はわかっているのです。でもそのときの感動の「残滓」だけがアルバムに残っているような感じ。
🌟これはまずい!
つまり自分は、「思い出したくないような炎症的想い出」はよく意識の近くでリピートするので、それはリアルに記憶され、よく見つめられている……けれども逆の「ハッピーメモリー」はしまいこんだままで、めったに出して眺めたり浸ったりしません。
これはまずい、まずい!
🌟14秒、過去の幸福の中に浸るのができない……
だったら、将来(願望)の「こうなったら嬉しい」にはもっと浸れないのでは。
という気づきを、いきなり得てしまいました。
ふだん焦点を合わせ、見つめているのは、不都合や面白くない見通しや失敗記憶。
「14秒でよいので、それを見つめて浸りましょう」
🌟過去の楽しみ(将来の妄想以上に)をもっと見つめてよいのだ、と初めて思いつきました。
幸せな思い出をストックする!!
願望妄想をするより前にこれです!