【中学受験】受験本番を迎えるにあたりお伝えしたいこと。 | 傍流の中学受験終了(ただいま中一)

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2019年2月。首都圏での中学受験を終えました。第一志望への合格は叶いませんでしたが、やり切った充実感と達成感に溢れた中学受験でした。受験勉強を支えてくださった方々に感謝をしながら、その後の日々をつづっています。初めての方は、メッセージボードをご確認ください。

 

 

 

 

 

2020年1月9日(木)   晴れ

 

 

 

 

 

いよいよ首都圏での入試が始まりました。

親御さんのご心労や緊張度を思うと、いかばかりのものかと

お察しいたします。

 

 

前受け校、お試し受験、練習試験、表現の仕方にはいろいろありますが、

模試とはまったく違う、「受験本番」を体験する日がいよいよ来ましたね。

 

 

我が家が実際にお試し受験をして感じたことを少し記したいと思います。

かなりの長文になってしまいました。

どの部分かでも、参考になれば幸いです。

 

 

 

 

【我が家が入試本番に挑むあたって気を付けたこと】

 

 

1)試験開始時間の1時間前に校門に着く時程で行動した。

 

『早めの行動』すぎることで何かマイナスになってしまうことはないか、

という検証も含め、かなり早めに移動をしました。

 

結果的には、学校までの牛歩の歩み、入り口での大混雑などがあり、

子どもの着席は、試験開始時間の40分前くらいでした。

待ち時間が長すぎて困ったことはなかったかと試験後に聞いてみると、

そのくらいがちょうどよかったと言っていました。

 

教室内に待機していた40分間は、

冷えた身体を温めることと、周りを観察したり気持ちを落ち着かせたりするのに、

長すぎず短すぎず、ちょうどよい時間だったようです。

40分も待っていると、到着当初の緊張感もずっとは続かないので、

「早く試験が始まらないかな。」と言うくらいの心境に変化していき、

うちの子にはちょうど良かったようです。

 

 

2)電車に乗るところからすべてが練習試験。

 

親も緊張してしまいますが、ここはせっかくの練習試験。

頭の中は冷静に、子どもの様子をよく観察しました。

寝起き、朝食の量、電車内での様子、学校までの歩く様子、

言葉数、私の問いかけへの反応、表情など、つぶさに観察をしました。

我が子は、やはり模試とはまったく違う様子を見せていました。

うちの子の場合、親とは一切話をしたがらず、

また参考書なども開きたがらず、自分の世界にこもるタイプでした。

それで、本命の時も声掛けは最低限にしておこうなどと心にメモしておきました。

 

本命校の受験時に生かせる情報はないかと

親としてなんでも見つけてやりたい思いでよく子どもを観察しました。

 

また、我が家の場合は極小塾へ通っていたため、

本当に大勢の子が受験すること、合格したい気持ちはみんな同じであること、

親が言う以上にその場に立つことで、子ども自身が感じ取る何かがあるだろう

と言うことも期待して、

混んでいる電車に乗り、ショートカットはせず、学校までの牛歩の歩みを体験させ、

大手塾の握手をしている先生の列を見学しました。

 

親にとっては想像できる現実も、

子どもにとってはすべては「初体験」の入試会場です。

人も多く時間も取られ大変でしたが、

子どもには必要な一連の通過儀礼だったように思います。

 

 

3)持ち物は前日にすべて用意し、家を出る時からすべてを子どもに持たせる。

 

寝坊しないとは言い切れないため、最悪でも目が覚めてすぐに出発できるように、

すべての準備を整えておきました。

パスモのチャージ(意外と遠いです、そして親も子も)、

筆箱の中はシンプルに、

参考書等は最小限に、

防寒着(特に手袋・帽子・カイロ)などのアウターの準備も事前に忘れずに。

 

子どもが着る服、親が着ていく服も決めておく。

 

学校についてからの動線が全く想像できなかったので、

会場で渡し忘れがないように、

予備を含めてすべての荷物を自宅出発時から子どもに持たせました。

これは本当におすすめします。

 

入試会場では、

「お母さん~、上履きがない~。」と戻ってくる子や、

「すみません、飲み物を渡し忘れてしまいまして…。」

と先生にご相談されている親御さんを見かけました。

 

 

4)おやつは「いつもの味」。

 

入試時の休憩時間は模試よりも長いので、その時に何か口にできるものは

特別なものではなく「いつもの勉強のお供にしているお菓子」にしました。

いつもと同じものをいつもと同じように食べることで、

「平常心」を保つことの役に立ったかなと思います。

 

誰かが良かったと言ってた、いつもとは違うものを持たせるより、

ふだんの勉強時に気に入って食べなれているもので良かったと思いました。

 

 

5)服装も「いつもの服装」で。

 

我が家の場合、12月の最後の模試から「入試に着る服」を決めていて、

そのコーディネートで模試を受け、塾の過去問実践の授業に参加していました。

服装も含めて、本番を意識して準備していました。

 

着心地が気に入らないとならないように、

また、いつもの動きでいつものパフォーマンスができることを重視した服装でした。

 

寒い、温かい、が激しい、温暖化の進む日本では着る服に困りますが、

我が家の場合はアウター(コートの種類やマフラーありなし等)で温度調節しました。

男子は着ぶくれしても、自分で脱ぎ着をして調整しないので、困ります。

コートを脱いだら即受験スタイルになるよう、シンプルにまとめました。

 

靴も、寒いとブーツを履かせたいと思いますが、

靴の履き心地さえも気になると思うので、いつもの靴の方がいいです。

雨の場合は、親と別れる前にいつもの靴に履き替えさせてから送り出す予定でいました。

(替えを持たせても自分では履き替えなかったでしょう。)

 

 

6)昼食は、おにぎり2つ。

 

初日の入試は昼食無しでしたが、昼食持参の受験校の場合。

 

うちの子は、塾勉のない塾に通っていたため、

どれくらいの量が食べられるかが分からなかったので、

一番食べなれていて、一番食べやすいおにぎりにしました。

(味噌汁とホットココアを水筒に用意しましたが、結局手を付けていませんでした。)

また、ガッツリ食べると眠くなってしまうタイプだったため、

昼食は手持ち無沙汰にならない程度の少量にして、

入試が終わった後に、改めて食事の時間を持ちました。

 

 

 

 

思い返してみると、いろいろと忘れてしまっているものですね。

受験直後にもう少し書き留めておけばよかったです。

(とは言っても、一年前の今頃は

そんな心の余裕もないくらい目の前のことだけにせわしなかったですね。)

 

 

 

 

次に、実際に受験後に感じたことを書きます。

 

 

【受験時に見聞きしたこと】

 

1)体調を崩すのが「普通の子ども」。

 

電車酔いをする、お腹が痛くなる、トイレから出て来られなくなる…、

大人が想像する以上に、本番で体調不良を起こす子の数が多いです。

もし我が子がこのような状態になっても慌てず、

「良くあること」だと想定内に思っておくくらいがちょうどいいです。

 

1時間前についた東大宮の駅のトイレは長蛇の列でした。

近隣の飲食店やコンビニのトイレも、受験生のために開放してくれていました。

駅が混んでいたら、遠慮なく駆け込んで大丈夫です。

 

吐きたくなるほどの緊張感を、この入試で初めて味わう子の方が多いことでしょう。

 

舞台系の習い事やコンクールなどを経験していなければ、

入試本番のこの独特の緊張感は、普通の子には耐えがたいものだと思います。

自分の子が体調不良になっても親は慌てず、

遅れても入試は受けられると伝えて回復を待ちましょう。(せかしては絶対にダメです。)

 

私が子どもを送り出したあと駅に戻ってきたときに、

まだトイレから出られない子がいました。

駅には、学校の先生がいるので先生が学校に連絡し、

保健室で試験は受けられるから大丈夫だと親御さんに話していた声が聴こえてきました。

学校も、小学生の受験だという点は多々配慮してくれます。

 

 

 

2)大手塾の花道通過は、マストではない。

 

うちは小さな塾だったので当然先生は来ず、花道もありませんでしたが、

大手塾の子も全員がそこを通過しているわけではないことをあとから知りました。

 

先生と話したら余計に緊張しちゃうからヤダなとか、

逆に、知らない先生から激励されてもなんだかなとか、

風邪をひきたくないから多数の人と接触した先生と握手したくないとか、

理由はいろいろでした。

 

(寒い中、待機している先生には申し訳ありませんが、入試会場での激励は

必ずしも子どもの励みになっているとは限らないようです。)

 

 

事前にお子さんはどうしたいかを話しておくことをお勧めします。

 

スルーしてもかまわないことは、親が言わないと子どもにはそんな選択肢も思いつかず、

イヤイヤ向かうことになるかもしれません。

先生と話すことで、余計に緊張したり変なテンションになってしまっては本末転倒です。

他の子が先生と親しげに話している会話の内容が、自信を失わせることもありえます。

 

子ども自身が、よっぽどその時間を楽しみにしている場合でなければ、

スルーというオプションもありかなと思います。

 

 

3)栄東(A・東大1)での入試スタイル。

 

教室割りは受験番号順ではなく、到着順に着席していきます。

男女同じ教室となり、

答案用紙には、

机に貼ってある整理番号と自分の受験番号を記入するようです。

 

入場順の着席の場合、

大手塾の花道で少し溜まっていると、そのままの団体で移動することになり、

仲良しのお友だちグループが同じ教室に誘導されてきて、

休み時間が賑やかになる部屋もあったようです。

 

その話を子どもから聞いて、

次の試験からは、話している子がいたら気持ちが引きずられないように

席を立って廊下に出るとか、おやつを食べて別のことを考えるとか対処法の話をしました。

 

 

【一番お伝えしたいこと】

 

1)一旦家を出たら、忘れ物を取りに帰らない。

 

実際には、忘れ物をしても困るものは何もありません。

たいていのものは、途中のコンビニで買うことができます。

上履きを忘れたら、コンビニでスリッパでも靴下二重でも対処法はあります。

(ただ、たいていの学校はスリッパや靴カバーを貸してくれるそうです。)

 

受験票がなくても、手続きに時間はかかりますが、ちゃんと受験できます。

親が動揺したり、戻って時間がギリギリになってしまうよりは、

時間に余裕をもって学校に到着し、現地で対処できた方が、

子どもへの精神的な影響は小さくて済みます。

 

うっかり、違う学校の受験票を持ってきてしまった、

お弁当を忘れてしまった、などはいくつか聞きました。

 

どんなミスも、取り替えせないものは存在しないので、

子どもがいつも通りの精神状態で、

時間に余裕をもって会場に到着できる手段を最優先に選択を行ってください。

 

 

2)防寒第一優先に、服装には気遣い不要。

 

みなさま、スキーウェア並みに防寒対策バッチリな保護者様が多かったです。

一部にはお受験ルックのようなスカート・パンプスの方もいらっしゃいましたが

そのような学校側へのお気遣いは不要です。

予想外に温かければ脱げばいいだけなので、手袋・ズボン・ダウンコート、

できれば帽子をお勧めします。

行きはもちろん、子どもの引き取り時にも外で長時間待機させられます。

 

なお、体育館に入る予定の方は、ロングブーツはお勧めしません。

スリッパに履き替える必要があり外履きは自分で持ち運ぶため、荷物が増えます。

外履きを入れるビニール袋は、学校が用意してくれています。

 

 

3)子どもの防寒も大事。

 

試験が終わった後、すべての子どもたちはいっせいに外へ出されます。

到着順に教室に入っていた子たちが今度は受験番号順に並び直し

(これにかなりの時間がかかる)

 

そこから、番号の若い順に保護者へ引き渡すための列をつくるため、

番号が後ろの子たちは、屋外でかなりの長い時間待たされることになります。

コートに、貼らないタイプのカイロを用意しておくことをお勧めします。

特に顔が冷たくなるので、カイロを顔にあてたり首にあてたりするとホッとするようです。

 

ただし、子どもの衣服に貼るカイロは要注意です。

子どもの話によると、ほとんどの学校の教室は、よく温められていて

温かかったそうです。

暑いとぼーっとしてしまうので、いつも使っていない防寒グッズは

使わない方がいいです。服装は薄着で動きやすい、いつもの塾着スタイルで。

寒ければコートを足元にかけるなどの対処ができることを教えておきましょう。

(ひざ掛けがNGの学校でなければ、無地のひざ掛けをリュックにいれておくなど。)

 

 

4)明確な滞在理由がなければ、親は学校を出て過ごすことをお勧めします。

 

体育館は寒いです。スリッパに履き替えなければならないので、なおのこと足元が寒い。

保護者だけのあの独特の雰囲気も、親の精神衛生上あまりよろしくないです。

 

どうしてもこの雰囲気を味わっておきたい、

問題用紙を写メしたいなどの理由がなければ、

子どもを送り届けた後はいったん学校を出て、

学校近隣のカフェや、あるいは大宮駅まで移動することをお勧めします。

その方が、親も子の受験を客観視することができ、気持ちも切り替えられます。

ここから先、本命受験まで道のりはまだまだ長いです。

 

親の方が初戦からすべてを出し切ってしまわぬように、

『試験会場から出てきた子どもを最高の笑顔で出迎えてあげるには

どんな過ごし方が自分には向いているか。』について、

あらかじめ考え、計画しておくことをお勧めします。

 

私はすべての受験日において、学校には滞在しない方法をとりましたが、

それで困ることはなにもありませんでした。

 

また、本命校など、子ども自身が何度も行ったことのある学校は、

試験後は、一人で自宅まで帰って来させました。

学校側もよく分かっていて、親が迎えに来ない子はここで解散と言って、

そのまま学校を出してくれたそうです。

 

 

シミュレーションは、大事です。

 

親が何度も何度も本番の流れを想定して、

子ども自身は、親に従っていれば大丈夫と思えるように、

平常心で本番会場に向かうことができるように、準備してください。

 

 

ゼロとイチは、全く違います。

それは昨年の入試で強く思いました。

 

一度の経験で、結果以上に多くの生の情報を得られることと思います。

よい入試になりますように。

 

心から応援しています。