人生のレシピ | 旗本由紀子の『たいせつな日常』

旗本由紀子の『たいせつな日常』

毎日のちょっとした瞬間の積み重ねが”人生”になる。 そんなわたしの『たいせつな日常』をご紹介します。


珍しく本日2回目の投稿ですニコニコ


明日のOAの打ち合わせをしていたら、いろんな事を考えちゃって*>∀<*



明日はグッチ裕三さんと浜口京子さん&ご両親の”人生のレシピ”の

紹介ですが、じゃあ、自分にとっての”人生のレシピ”ってなんだろう?

・・・って思ったんです。



単に”思い出に残っている味”じゃなくて、今の自分を導いているような味、

ターニングポイントになったような一品・・・ 


そんな深い意味をもった一品が、私にはあるだろうか?



あなたはどうですか?




で、しばらく考えていたら・・・ 浮かびました。 私の”人生のレシピ”が。


それは、子供の頃に祖父が作ってくれた「うどん」です。


私の家は両親が共働きだったので私や弟の世話はほとんど祖父母が

やってくれていたんです。 中でも誰よりも早起きして掃除をしたり、お昼

ご飯を作ったり、自転車に乗せて遠くまで遊びに連れて行ってくれたり、

洗濯物を畳んだり・・・ はすべて祖父がやってくれていました。


私も、弟も、本当に、本当に、祖父が大好きでした。 力持ちで、優しくて、

几帳面で、真面目で、くしゃみと笑い声が大きくて、頼りがいがあって、

相撲と巨人軍と読売新聞が好きで・・・。


そんな祖父がお昼ご飯にたびたび作ってくれたのがうどん。・・・といっても

手打ちとか、たいそうなものじゃないですよ。 普通にある乾麺をゆでて、

その間にどんぶりに鰹節とお湯を入れて味を出して、あとは茹であがった

うどんをよそって、お醤油をたらりとかければ出来あがり!という、いたって

シンプルなもの。


だけど、これがものすごく美味しかった!


今でもカツッ カツッ カツッ と鰹節を削っている祖父の背中や、湯気から

ふわっと立ち上る鰹節の香り、醤油がからんだ細めのうどんの甘じょっぱさ

や食感まで、すごくよく覚えてますもん。


『おじいちゃん、ちょろ(←子供の頃、うどんのことをこう言ってましたニコニコ

食べたい~!』 と私や弟がせがむと、 『んだが、じゃ今作ってやっから

待ってろな~』 といつも嬉しそうにこたえてくれたっけ。



そんな祖父から、私は、人としての生き方のすべてを学びました。 


他人と自分を比べないこと、うらやまないこと、物を大切にすること、物を

返す時は借りた時以上にきれいにして返すこと、人に優劣をつけないこと、

誰にでも同じように接すること、嘘をつかないこと・・・。


祖父がいなかったら、今の自分はなかった。 絶対に。



時々祖父が恋しくなって、辛いことがあった時に祖父を感じたくって、自分

でもうどんを作ってみるんですけど、これまで一度もあの味にならないん

ですよね。 あんなに簡単なのに。 鰹節とお醤油があれば出来るのに。


あ~、おじいちゃんに逢いたくなってきた。  心の中でいっぱいいっぱい

手を合わせたら、夢に出てきてくれるかな。