先日,練習場の待ち時間で手に取った雑誌に面白いものがありました。

「正しいゴルフ」

昭和6年に白石多士郎という人が書いた日本で初めてのゴルフのレッスン書の抜粋版です。





これが実に面白い。

昭和6年とは思えない内容。
特に「あの」赤星六郎から手ほどきを受けたところの話は興味深いです。

教えられたときは良くなって,「程ヶ谷」で80で回った。
そこでもういいやと,自己流に戻ったら飛ばなくなった…。
それで「破門」されたがまた教えてもらうようになった,とのこと。

その文中に,

「ところが僕のバックスイングを普通の所で止めるために六郎君は半年苦心をした結果,今度は新進の若い連中に,その方法を応用して教えたら驚くほど球が飛ぶようになった。六郎君と四郎君がその人たちをを駒沢に連れてきて,コーチをしているのを見るとどの球も250~260碼(ヤード)飛んでいく。」

この時代のクラブやボールがどういうものかは分かりませんが,250~260ヤードとはすごい。
考えてみると,これから85年経っても,ゴルフの飛距離はそう変わっていないということなのでしょうか。

この白石さんという人はどうやらオーバースイングだったところを直してもらったようです。

「ウッド」が「ウッヅン」
「アイアン」が「アイヨン」

と表記が時代を感じさせますが,書いてあることは古くありません。

何とか全部読めないものか,とネットで探してみたら,
ありました。

なんと「国立国会図書館」のサイトの「デジタルコレクション」というところで全文を読むことができるんです。



今,ゆっくりと味わうように読んでいます。

さて,この白石多士郎さんという方。何者かと思って調べたら,
あの吉田茂の甥で我が国土木建築学会の重鎮だったようです。

米国で赤星四郎,六郎兄弟から薫陶を受け,トップアマチュアとして活躍されたそうです。

昭和29年に66歳で亡くなったとのことですが,今のゴルフをご覧になったら,どんなことをおっしゃるでしょうかね~。


クリックしてくださるとうれしいです。

にほんブログ村 ゴルフブログ 初心者ゴルファーへ
にほんブログ村


初心者ゴルファー ブログランキングへ