金属ベアリングを全部新品にしたいとき | 日記みたいなもの

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最近、ちょいちょいあるお問合せでフラットバルブの金属ベアリングを全部新品にしたいのでベアリングとピンのみ購入できますか?といったお問い合わせがあります

 

純正装着の金属ベアリングをパーツクリーナーをかけて指で回しながら入念に洗浄をしてもガタや回転が渋い場合は新品金属ベアリングに交換するのが良いと思います

 

ベアリングの洗浄の際にパーツクリーナーの吹き付けの勢い&洗浄後にエアガンなどでパーツクリーナーを吹き飛ばす際にエアーの勢いで「シャー!」とベアリングを空転させるのはNGと考えています

 

パーツクリーナーは潤滑油ではありませんし、エアーで勢いよく空転させてしまうと無潤滑状態で高速回転をさせている事になります

 

洗浄&エアー吹き付け時はベアリングが空転しないように指で支えながらコロコロ回すようにして下さい

 

下側2ヵ所も新品ベアリングにしたい場合は純正ピンを綺麗に抜き取り、再利用する必要があります

(作業難易度はかなり高いです)

 

純正装着の金属ベアリング抜き取りはフラットバルブをバイスか万力で軽く咥えて、コジり用のマイナスドライバーを2本使ってベアリングとバルブの隙間に差し込み引き上げるようにすれば簡単に取れるはずです

(固着がひどい場合はその限りではありませんが・・・)

 

ドライバーとフラットバルブの接触部には薄いゴムシートか、数回折り重ねたコピー用紙などを挟みあててあげれば傷もつきにくいです

 

 

金属ベアリングにピンがくっ付いた状態で抜けるはずなので、あとはピンポンチなどでベアリングからピンを叩いて抜き取れOKです

 

 

すべての金属ベアリングを新品に交換したいという事であればネット通販の「モノタロウ」でも同等品の入手が出来ますのでご検討いただければと思います

(振込手数料、送料などこちらのほうが断然お得です)

 

金属ベアリング

https://www.monotaro.com/p/0953/7665/

金属ピン

https://www.monotaro.com/p/4214/9283/

 

製品自体はピンが圧入されていない状態となりますので圧入作業をして頂くことになります

 

純正金属ピンより1mm長い物になりますのでフラットバルブ下側2ヵ所もこのピンで交換してしまうとフラットバルブ内側にピンがはみ出てしまいキャブ本体の中子にぶつかってバルブが全閉位置まで閉まらなくなってしまいます(ラージ用で確認済、スモール用では未確認です)

 

 

ですので、下側2ヵ所は純正ピンの流用が必須となります

 

 

それとガイド装着時にベアリングとガイドの接触面などにバリエルタなどのフッ素グリスを塗るのも個人的には良くないと考えます

 

ガソリンで流されないグリスに砂埃などが混ざった場合、ピカールなどの研磨剤のようになってしまってベアリング&ガイドを痛めてしまうのでは?と思っています

 

やってみようかな?という方はあせらずに慎重に作業を進めてください

 

力の入れすぎでフラットバルブを壊さないように厳重注意です!!