「俺って子供の頃、パジャマじゃなくて

 ストーンとした、ワンピースみたいな寝巻き

 着てたんだよね。

 ほら、外国人の子供が良く着てるような奴だよ。」






休憩室で何気なく
天然・アルバイト主婦・神戸娘に
そんな話をしたら



「嘘ばっかり!」

「そんな訳ないやん!」

「似合いませんよ!そんなものは!」

と総攻撃を喰らった。



隙あらば噛み付いてやろう的な
彼女達の物言いに
上司としての人徳の無さを
改めて噛み締めつつ必死に抗弁する。




「本当なんだってば!

 ズボン履かないから股間がスースーするんだよね。

 あれって。妹達もみんなそれだったんよ。」





「そんな訳ないでしょう!


●外国の子供達=上流階級


という意識があるのか
「俺=育ちの良いお坊ちゃま」
と認めたくない様子がありありだ。


このLowerクラスの庶民がよ!



金持ちとかそういうのじゃなくて
母親の趣味だったんだと思うのだが
確かにこういう感じだったんだってば!










あの頃の俺は今とは違って
育ちの良さがそのまま顔に出たような
愛らしいルックスだったので
さぞ親も可愛かったことであろう。



まっ、今はブクブクと太り
インチキ臭いメガネをかけ
山ちゃんみたいになってるけどね。





「マネージャー、絶対にそれってネグリジェですよ。」



「そやそや!ネグリジェや!」


「いや~~~変態~~~~。」




メス供の攻撃は終わらない。







なぁ・・・そこまで嫌いか?
俺のこと?





人望の無さを思い知った一日だった。