組織とは
「企業の経営目的を達成するために結合された複数人間の活動システム」
あるいは
「経営目的を効率的に達成するための人間の協調システム」
である。
要は営利集団としての会社というものを
より儲けさせ、永続的に運営していくために作り上げた仕組みだろう。
上司なんて威張ってみても
所詮は歯車の一部だ。取替えはいつでもきく。
そんなことは百も承知だし
好きでやってる訳じゃない今のポジションだが
そこは部下から見れば上司。
たくさんのものを求められ
100%応えていかねばならない。
舐められたらそこでおしまいだ。
自慢じゃないが、
俺も嫌な上司の批判は人一倍するほうだし、
得意分野とさえ言える。
しかし「天に唾吐きゃ自分にかかる」で
巡り巡って俺もその苦味を味わう時がやってきた。
とんでもないミスばかりしでかす部下がいた。
自分は絶対に正しいと思い込み
時として間違った方向に突き進む猪突猛進型の人間。
使い方次第で毒にも薬にもなるタイプ。
まさしくマネージメント能力が問われる試金石だ。
本来であれば短所は大目に見て
長所を伸ばしていきた素材ではあった。
野球で言えばホームランバッターになれる器だったかも知れない。
しかし、終戦直後のような混乱期にあっては
細心の注意を払ってコトを運ばなければならない。
そういう性質の仕事が求められる時期に入社してきたのは
その部下にとっての不幸だった。
打撃が得意で守備が苦手な選手に
ずっと複雑な連携プレーをさせるような毎日。
他の部下にも同じようにさせており
その子の苦手な分野とは分かっていたが
ミスについては厳しく追求せざるを得なかった。
組織を預かる長として一人だけ特別扱いは出来なかった。
不満はあっただろう。
本当は褒めておだてて、仕事を気持ちよくさせたかったが
若さからか、少し出来るくらいで他人を見下す傾向があるのと
顧客を軽く見る部分があり、その辺りの矯正もする必要があると判断した。
大きな組織であれば、
少しくらいのはね返りみたいな奴がいた方が刺激があっていいのだろうが、
少人数でまわしていかねばならない俺の職場にあっては
出来ない人間に何も注意しないことで
前向きな人間のモチベーションが下がることが一番恐かった。
だから満遍なく厳しく叱った。
社会人としてのマナー、ルール、気配り、目配り、心配り
それを叩き込んだつもりだ。
最終的には人間性がこの仕事を長く続ける上で
大切だと思ったからだ。
社会人として多少でも揉まれた人間であれば
自分の力っていうのはある程度把握できる。
悔しいが俺はまだまだ「洟垂れ小僧」だ。
では若いときの自分がそう思っていたかと言うと
絶対にそうは思っていなかった。
なぜならその時の自分の能力では判断しないから。
現在のイケてる自分が経験をつんで
さらイケてる自分になっている未来を勝手にイメージしていたから。
若さとは傲慢さだ。
俺は、現在+見込みを入れて自分という人間を高く見積もっていたのだ。
今は、はっきりとそれが分かる。
そいつは結局辞めることになったのだが
最後に
「小さいことは口うるさく言うくせに
大きなビジョンが無い上司」
とイタチの最後っ屁の如く
俺の知らないところで俺を批判していた。
気持ちはよく分かる。
自慢ではないが俺は小姑のようにうるさい人間だ。
デキる自分をうまく使えなったダメ上司として俺を記憶するがいい。
俺もこういう感じで批判される年齢になったってことだろう。
でも君が世話になった人たちのことを批判したことは
最後に自分の価値も落としたかな。
他人のことは正論を出して堂々と批判。
自分のミスは過少申告。今はそれでいい。
「若さ」は免罪符だから。
しかしその免罪符の無くなる数年後、
年下の連中から、君が非難の的にされないことを祈ってます。
・・・いや、多分、祈ってないね。
ガツンとやられて欲しい。(*´ー`)
そして泣けばいい、ケケケ。
(やっぱ、俺、嫌な上司だわ)
そろそろ時効なので・・・
チェーンメールをここに披露する。

眠りながら仕事の構想を練る人。

最終的にはこんな加工までされた人。