「ブログの写真・・・ブフフフ(ノ∇≦*) 」
出たがりヨッシーの嬉しそうなこと。

この男は人前に出たり、
目立つことを極度に恐れる気の小さい人間なのだが
こと俺のブログになると別人のようになり
自分の話題が書かれることに無上の喜びを感じている。

『へっぽこメガネ奮闘記を読むのが趣味o(´▽`o)』
と公言するだけあって夜な夜な読みふけり
自分の話が出ているかどうかチェックに余念がない。

自分の話や似顔絵が載っていたら
もう涙を流さんばかりに感激し
「あの話、おもしろかったですぅ。゚( ゚^∀^゚)σ゚。」
「写真に写ってんのM入クンですよねぇ?(=^^=)」
と、
飽きることなく、いつまでも話続ける。

本にしようと思うんよ 」と冗談ぽく言ってやると
「買いますよ!∠( ̄∧ ̄) 」
と間髪入れずに即答してくるへっぽこメガネ奮闘記のコアなファンだ。

彼も俺同様
仮にも部下を持つ責任者という要職についている人間なんだから、
ドーンと構えていればいいのだが
九州男児らしい外見とは、うらはらに腰は滅法低く、ノリはどこまでも軽い。

今回、プロフィールもわざわざ書いてやったのだが
「あのプロフィール、後から書き足してません?」
一旦公開した後、再度書き足したことまで知っている。

何分おきにチェックしてんだ!?ヽ(゜ロ゜;)ノ

俺が思うに、以前は多くの人がそうであるように
更新した次の日に読んでいたのだが
それでは待ちきれなくなり、更新されるであろう時間帯を狙って
いち早くチェックしているのではないだろうか?

週刊少年ジャンプの発売日が普通の本屋より早いと噂される店に
買いに行っていた中学生の頃のサコッペのように。

そのうち450kmくらい離れた俺の家までやって来て
隣りに正座し、更新真っ只中の俺のブログを
リアルタイムでチェックしてもおかしくはない。
ヨッシーが鼻息も荒く貪るように読み込む姿を想像し背筋が寒くなる。

奴の俺のブログに対する執着心は
俺にそんな恐れを抱かせるほど半端ではない。

そんな奇人変人のカテゴリーに入るヨッシーではあるが
社内での評判も良く、目立たないがやるとはきっちりやっている。
生来の小心者の性格ゆえに仕事ぶりも慎重かつ
非常に真面目で色んな人から可愛がられていると聞く。

しかし最近、俺は別の視点からヨッシーを観察している。

社内では「俺とヨッシー=大の仲良しヽ( ^^)人(^^ )ノ」
と言う風に思われているが
タカシやカムサハムノダ先輩のように同期という訳でもなく
またエリアも違うし、一度も一緒に仕事をしたことなど無いのだ。
歳も3つ違うし、社歴はヨッシーの方が長い先輩なのである。

思い起こせば2年くらい前に大阪で
2日間に渡る会社の研修があり一日目の研修が終わり、
同じエリアの人達とひとしきり飲んだ後、ホテルに戻った。
その時に今は退職したもろっこ人達が
飲み直しに俺の部屋にやって来た。
もろっこ人の後ろににチョコンと立っていた男がヨッシーだった。
それが初対面である。

その後、なぜか仲良くなり現在に至っているが
そもそも俺はヨッシーの何を知っていると言うのか?

家族構成も、趣味も、好きな食べ物さえも知らない。
そのくせブログにはほぼ毎日と言っていい頻度で奴の話題を書いている。

最初は「お人よしの九州男児」だと思っていた。
しかし仲良くなるにつれてそのイメージでは捉えきれない何かを感じ始めた。

以前、休みの日にヨッシーの職場にお客を装い
イタ電をしてやったのだが、一度目は引っかかっても
二度目は話に乗っているフリをしながらも
しっかりと携帯の番号を照会し見破っている。

また文章力もなかなかのもので社内における報告書は
普段のお人よしキャラは微塵も見せず理路整然と書いている。

また年上に対するポジション取りは抜群に上手く
どんな人に対しても「忠実な弟分」という
色んな情報が入ってくるナイスポジションを確保している。

「おっとりしたお人よし」には決して出来ない芸当である。
実は抜け目がない男、それもヨッシーである。

品○さんが今一番会いたい人
人畜無害のお人よし。永遠の弟キャラ。
しかし誰もヨッシーの真の姿は知らない。
あの青々としたヒゲの跡に真実は隠されたままだ。

みんなはヨッシーのことを自分の弟分だと思っているが
そんな奴は世間にきっとゴマンといるのだろう。
きっと奴のテクでそう思わされているだけし俺もそうだ。
操り人形のように兄貴分として踊らされているに過ぎないのだ。

その証拠に自分の為に始めたブログのはずなのに、いつの間にか

「ヨッシーに笑ってもらうためのブログ」になり
           ↓
「ヨッシーの似顔絵を載せるブログ」になり、今では
           ↓
「ヨッシーの為だけに書いているブログ」
になっているではないか。((ノ ̄■ ̄)ノアワワ

気がつけばヨッシー様の「喜び組」のような立場に置かれている俺。
夜のブログでせっせと、ご奉仕させていただいている。

何せ一日更新しなかっただけで催促 が来るくらいだ。
なぜこんなコトになってしまったのだろう・・・。

もしかしたら俺の文才を見込んだ上で偶然を装って
あの夜俺に近づいたのか?
最終的には自分の伝記を書かせるつもりで。

最初の出会いからして、妙に人見知りしないし不自然だとは思っていた。
俺は『ヨッシー様の素晴らしさを喧伝する』
ナチスドイツにおけるゲッベルス の役回りに選ばれたのか?

ヨッシーとは一体何者なのか?
最近の『ブログに自分が載ること』に対する彼の鬼気迫る執着
恐れを感じつつ自問している。

このブログを読んでくれている人に言っておきたい。
今回の話を書くのは非常に勇気が必要だった。
俺は触れてはならないタブーに触れてしまったのかも知れない。

もし俺が行方不明になったり、不自然な死に方をしたら
この回を思い出していただきたい。

ヨッシー様ばんざい!..._〆(T-T*)