俺は基本的に絵がうまい。自分でいうのは何だけど、
無芸大食の中年メガネの唯一の自慢である。
(まっさんや弘子、サコッペなんかは良く知ってるよな?)

小学生の頃は「ドラえもん百科」を貪るように読み
生まれて初めて買ったレコードはドラえもんの主題歌という程の
藤子不二雄フリークであり、
思い入れのある作品はズバリ!「まんが道 」だ。

そんなこともあってか、小学校2年生の時の文集では
「僕の将来の夢はマンガ家になることです。
と元気よく書いていた。

そういえば、同級生のトシミチの夢も覚えているが
あいつの夢は「マンガ家の弟子ッ!!
ガキの頃から小さい男だ。

それはともかく、小さい頃から絵を書くのが好きで
写生大会で金賞を取ったり、他のコとは一味も二味も違っていた俺。

全く俺の才能ときたら、どこまであるのやら、フッ・・・。
絵と言えば俺でしょ?そう思っていた。
小学6年生の時には「風景を描く画家になりたい」とまで
夢はスケールアップしていた。

しかし、昨日、そんな俺の幼少期から培った
絵心に対する自信を完璧に打ち砕く出来事があった。

以前、俺は中高生を対象とした塾の講師をしていたことがあるのだが、
押入れを探していたら、当時、俺が作った英語のテストが出てきたのだ。

オール手書きのやたらと筆圧の強さが目立つそのテスト。
実は色んな問題集からパクっただけの寄せ集めのインチキなテストであり、
そのやましさを隠すためかテストの一番下の部分には
受験には何の関係もない頭の体操的な問題までつけている。

「ふーん・・・。」
過去の自分の意外な行動に戸惑いながらも、あちこち漁ってみる。

インチキな自作テストが山のようにある。
ふと、目についたものがあった・・・。

「!!!!!」

欄外に「ケイタ」とか「まさる」とか
生徒の似顔絵が書いてあるテスト。
ケイタはポッチャリ、マサルはサル系と特徴をよく押させている。

しかもケイタの横にはマンガのような吹き出しがあり
「頑張ってF高校に入るぞ~」と腕を突き上げている。

そこから様々な記憶がフラッシュバックする・・・。

中学の時に書いたシミの似顔絵。

通っていた塾の先生を血管が腕に浮き出ている
という理由で「血管マン」と命名し似顔絵

高校の時には、「風呂本」という冗談のような名前の
ブタ面古文の先生の似顔絵を教室の壁に貼り付けていた事。

のび太に似ている同級生、トロブの似顔絵

ホモの噂のあった同級生シンゴの元西武のデストラーデ風似顔絵

以前の職場での先輩社員マスオの似顔絵。
しかもそれもPOPにして店内に掲示していたこと・・・。

アゴ男、Kジロー、ヨッシー、ヘッポコめがね・・・。
俺の似顔絵素材たち・・・。

NOーーーーーーーォッッ!!!!
全部、似顔絵やんけ!!!

俺は絵が上手い奴では無く、
単に似顔絵が上手い奴、
「似顔絵自慢のヘッポコ大将」だったのだ。

タカシ・・・お前のリンク集のタイトル
当たってるぜ!サンキュー♪