伊予の貯蓄王チマチマさん(26)



チマチマセットの生みの親
チマチマ男(26)の単独インタビューに成功した。

全国的にムーブメントをおこしている
年収300万円時代の倹約昼食。


テキトークで客を幻惑し
その結果生じたクレームで上長を痛め続けているチマチマさん。
    
   ※テキトーク=当なトークの略、要はその場しのぎの言い訳


その彼がいかにして現在のチマチマスタイルを確立したのか?
彼の生き方を語る上で欠かせないその食生活まで踏み込んでみた。


インタビューは岡山市の某ビルの一室で行われた。
キツい愛媛訛り(自称:伊予弁)でボソボソ語るチマチマ男。
奴の故郷は同県出身のタカシからも「田舎やで」とプチ馬鹿にされている。

確かにタカシの言葉とはイントネーションが違い
聞き取りにくい部分も多々あったものの、そこは想像で補った。


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「何でそんなにチマチマセット好きなん?」


チマチマ男
「何ででしょうねぇ~、サンドイッチが好きなんですよ。」



「でも、以前の職場では
オニギリとレモンティーの組み合わせだったんでしょ?」



「・・・。」



「レモンティーには何か理由があるの?」



「紅茶が好きなんですよ。
 そういうと
「じゃあストレートでもいいやん。」
って話になりますが(笑)」




「何で今は午後ティーなん?
 前はリプトンだったんでしょ?」


「リプトンは単純に安いからです(笑」) 
 
(おどけて言うチマチマ、本人は笑いを誘ったつもりだろうが
俺はビタ一文笑えなかった。だってマジだもん。多分)



「午後ティーはどこがいいの?」



「リプトンって甘ったるいじゃないですか?
 わかりますかね・・・?」




「わからん。」




「・・・。」


「しかし、オニギリとレモンティーの組み合わせで
 よく喰えるよな。」



「・・・。」




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結局、「チマチマセットはなぜあの組み合わせなのか?」
の真相には至らなかった。


最初は和気あいあい、とした雰囲気だったが
俺がいつものように詰問調になると貝のように口を閉ざし始めた。



それにしても今日も飽きもせずにチマチマセット。

昨日は来客もあり、付き合いでショボイ弁当を食べることを強いられたせいか
溜め込んだフラストレーションを吐き出すが如く
チマチマセット+おにぎり、という新旧チマチマセットのコラボだ。


やっぱすげぇよ、チマチマさん。




 「あっれ~~~、中○さん、今日はオニギリも買ってるや~~ん。」
 「どこどこ?、見せて、見せて~」
 女子社員に囲まれるチマチマさん、
 基本的に男尊女卑のマイペース人間。
 食事を邪魔されて内心ハラワタ煮えくり返ってます。