強烈個性(上期丼)とチマチマ男
二人の変人はかつて一時期
同じ場所で働いていた。
職場という名の檻に
ゴリラとミドリガメを一緒に
放り込んだようなもんだ。
お互い種も生息地も違う。
本来であれば、決して交わることのない2匹二人である。
しかし共通点が無いわけではない。
『お金にはうるさい』
『妙に出世志向が強い』
おまけに
『自分は実力の割に冷遇されている』
と思っているし
さらに恐ろしいのは
『今の会社は待遇がいい』と信じ込んでいること。
哺乳類と爬虫類が
同じ職場というだけでも何となく嫌な予感がするが
お互いにとってツイてないのは
ゴリラが指導してミドリガメが引き継ぐという
最悪の引継ぎリレーを余儀なくされていたことだろう。
人任せだが
自分がどうしてもしなければならない仕事となると
大騒ぎをしながらも、周囲の人を巻き込んで
強引に仕事を進める強烈個性(上期丼)。
それに対し
言われたことは文句も言わずチマチマとするが
少しでも楽をしたい、との一心から
適当に仕事をし、失敗がバレたらその場しのぎの
適当トーク(通称:テキトーク)で逃げ切ってきたチマチマ男。
基本的に「自分の仕事に他人を巻き込む」ことを
得意とする二人である。
そんな二人の性格が合うはずはない。
「教える」と言うよりは「吼える」強烈個性。
「聞く」と言うよりは「首を動かすだけ」のチマチマ男。
「中○くん、分かった?」と怒気をはらんだ強烈個性(上期丼)の質問に
その場はいい返事をするものの、案の定
さっぱり分かってなくいつまでもノロノロするチマチマ男。
当然怒る強烈個性に言い返すことも出来ず
ストレスで小さな心の器がすぐ一杯になり
空想で100回くらい強烈個性を刺し殺すチマチマ男。
計画性もなく指導しているもんだから
いきなり重要な案件を思い出し、慌てて
「中○くん、あれやったか?」と質問する強烈個性に
基本的に覚えが悪く、しかもプライドだけは高いので
「やっていません」とは言えずにコソコソ陰に隠れてやろうと
するチマチマ男。
野生的な勘でそのインチキを見破り
吼える強烈個性。
またまた想像の中で強烈個性を滅多刺しにする根暗なチマチマ男。
当時、このような光景がしょちゅう繰り広げられていたのだ。
今はお互い別の道を歩む二人の野生動物。
あっ、もうひとつ思いだした!
二人の共通点。
どっちもこのブログの存在は知らない。
みんな、内緒だよ♪
