ヨッシャーぁぁぁ!!!*:.。..。.:*・゚(≧∀≦)゚・*:.。. .。.:*

今日は9:51分の新幹線で帰れるぞ~~~~~ッ


責任者の立場にありながら、
基本的に自分のことしか考えられないセルフィッシュな俺は、
普段よりも2本も早い電車で帰れることを子供のように喜んでいた。


部下を事務所に残して
先に帰るのは気が引けるが月初くらいいいだろ?
みんな自宅は近くだけど
これから60kmの距離を帰るの俺だけなんだから、
そもそも、いつも毎朝9:00に来てるの俺だけじゃん
遅くまで残っても残業代もつかないんだし俺。



心の中で自分が早く帰ることを正当化し
ダッシュするか、タクシーに乗って駅まで向かうか
頭の中を高速回転させながら
「じゃあな!」と帰ろうとした瞬間・・・




「石○マネージャー、質問があるんですけど・・・」
かわいい部下が呼び止めた。





「明日じゃダメなんか?(--メ)」
と心の中でつぶやきつつ、



「何?」
と脳から「笑顔」と呼ばれる表情を作る信号を顔面神経に送った。




その質問に対処するのには
結構な時間がかかると質問者と俺が理解した頃には
お目当ての電車には絶対に間に合わないほど時間が過ぎていた。



早く帰れなかったことと
それについてヘコむ自分の狭小さを恥じながら
電車を待つ時間を有効利用し
「松屋」でブタ丼弁当、駅近くのテイクアウトの餃子屋で
餃子をオーダーし、新幹線の中で食べることにした。


まばらに人が乗っている「こだま」の車内。



俺は、他人の視線をものともせず
ブタ丼とニンニクがたっぷりの餃子をガツガツと貪った。



通路を挟んで座っていたオバサンは
なぜか顔を背けていた。




自分の弁当のキツイ臭いに不愉快になった俺は
禁煙車両から喫煙車両に移動し、タバコをふかしながら
なぜ自分がこの歳になっても独身なのか
少し理解できたような気がした。



「車」と「射撃」というシブい趣味を持ち
毎日、死ぬほど働いている温和な九州男子の
この人なら俺の今の気持ち分かってもらえると思うんだ。


ねっ!田○さん♪