元コンパニオンさん、ANEGOさん
コメント拝見しました。
災害は物理的な被害だけでなく
「恐怖」という心理的なトラウマを残します。
本当にムカつく限りです。
これから強い余震もあると思いますし
くれぐれもお気をつけ下さい。
暗い話ばかりですがせめてこのお馬鹿ブログでは
「こんなバカがいるんだ」と元気になってください。
(ヨシアキは早くC&Cのカレー送ってこい!)
以前、うちの会社にH元さんという人がいた。
俺より3歳ほど年上の男性で部署も違うのだが
傍目に見てもあまり仕事の出来るタイプの人ではなかったが
気のいい人で、俺は「ハッシー」と呼んで慕っていた。
このハッシーがなかなかのキャラクターで
一瞬だけはマトモな人に見えるのだが
可愛がられて育ったのか、後輩の俺から見ても
どこか坊ちゃん臭さを出していた。
仕事中に聞きたいことがあって電話をしても
俺からだと分かると
「さようならっ(笑)」て言って切ろうとするし
(こっちはそんなモードじゃないっつーの!)
当時、年上の彼女がいたはずだが
テレクラで知り合った女と××をして
『「H元さん、すごく大きい~」って言われたんよぉ。』
とヘラヘラしてた。
一緒に仕事をしていた人達はタマらないだろうし
俺の職場に来ても3日でシカトされること必至だが
何とも憎めない人ではあった。
そんなハッシーも会社を辞めることになった。
その時に初めて携帯メールアドレスの交換をした。
試しに「お疲れ様でした」とメールを出してみたが
そこからが長いのなんの・・・。
俺も基本的にはメール好きだが、
ハッシーは輪をかけてメール好きだった。
どうでもいい会話がいつまでも終わらない。
チャットみたいになってしまう。
どちらも「最後は自分が送って終わりたい」タイプだけに
お互いの意地がぶつかった不毛な長いやりとりが続く。
ハッシーが退職してからも数ヶ月間は
メル友の如く近況報告をし合っていた。
あるイタズラを思いついたのは
携帯も古くなり新機種に変えた夏だった。
当時は今のように機種変更ではなく
「解約」⇒「新規加入」という風にしていた。
新しい携帯を手に入れ、電話番号、メールアドレスも
みんなに送って新携帯生活スタート!
その時、俺の心に生息しているイタズラ少年が囁いた。
「古い携帯使って悪さしよーや」Ψ( `∀´ )Ψ ウケケケケケ
古い携帯も契約終了まで、まだ日があり
しかも手元に置いていたので使用は可能だったのだ。
さっそくメールアドレスをいかにも女の子らしく
「akiko●●@docomo.ne.jp」に変えてみた。
グフフフ。
さーて誰にイタズラメールを送ってやろう。
色々な奴が浮かんでは消えた。
その結果
①ひっかかりそうな人間
②女好き
③バレても大丈夫
という条件を満たすのは一人しかいなかった。
ハッシーだ。
「初めまして
いきなりメールしてごめんなさい。
私のこと、H元さんご存知ないと思いますが
最近、お姿が見えないので勇気を出してメールしました。
迷惑ですか?」
純情な女の子をイメージを俺なりに演出。
すぐ返信が来た。
「すみません、どなたですか?」
「名前を言ってもわかんないと思います。
何度もすれ違っていたけど、その度に気になって・・
最近お姿が見えないので、勇気を出してメールしてしまったのです」
またしてもすぐ返信
「社内の人ですか?」
「いえ、違います。
本当にごめんなさい。迷惑だったでしょうか?」
速攻、返信
「なぜ、僕のアドレスをご存知なのですか?」
「実はH元さんの職場の仲間の方と私、知り合いなんです。
H元さんのお話も伺っていますし、メールアドレスも
図々しく聞いちゃいました。」
光速のように返信ッ
「トッチーのお知り合いですか?」
「私の口からは言えません。察してください」
とあくまで控えめな架空の女、akiko。
さすがに気味悪かったのか
ハッシーから、それ以後の返信は無かった。
しかし時間はある。ククク。
気になって仕方がないはずだ。
君に片思いしている人がいるんだぞ、ハッシー。
それから1日・2日経ってまたメールを打ってみる。
「H元さん、会社辞められたのですか?すごく寂しいです」
またまた速攻返信
「いろいろあって辞めたんだ。
僕、あなたと話したことありますか?」
話したことあるよ、ハッシー。
テメーの笑えない下ネタもたっぷり聞いたよ。
「いえ、お姿を拝見しただけですけど
今の気持ちを抑えきれなくて・・・ごめんなさい」
「おいくつなのですか?」
年齢聞いてどうする気だ??
「26歳です。」
「俺の歳、知ってる?」
・・・だから何だよ?
その後も住んでいる場所や
社内で誰を知っているのかを
根掘り葉掘り聞いてくるハッシー。
夏の深夜、俺はパンツ一丁&すね毛を丸出しの格好のまま、
ひっきりなしに来るハッシーからのメールに対応し続けた。
機関銃のようにメールしてくるハッシー。
AKIKOは悪女のように意味深な回答をし続けた。
ますます夢中になるハッシー。
俺たちはいつしかメール上での恋人のような関係になっていた。
そんなやりとりが数日続き、毎日異常なテンションで
メールを送ってくるハッシーの勢いに
恐怖を感じてきたころ、それはやってきた。
「今度、会おうよ。空いてる日ある?」
俺はその場でメールアドレスを変更し電源を切った。
3年前の夏の日の出来事だ。
ハッシーを知っている人、内緒だよ。