中学生の時、「30円パン」と呼ばれるパンがあった。

これは地元にあるパン工場で
賞味期限が切れ、捨てるよりマシということで
売っていた30円の見切り商品のパンのことだ。

路地裏にあるその小汚いパン工場は、
少人数で経営していて人手が足らないのか
業者を中心に卸している為、一般客は疎かにしているのか
パンを買いに訪れても大きな声を出して呼ばないと
店員さんは出てこなかった。

そうなってくると育ち盛り&悪知恵の働く
中学生達の格好の餌食である。

俺たちは腹がへるとそのパン工場にいき
「こんにちわー」と声を出し、店の人が出てきたら
観念して30円を払ってパンを買うものの
出てこない場合は客をないがしろにした罰として
こっそりとパンを持ち帰っていた。

今から思えばカチカチに固まり、
乾燥してパサパサの30円パン。

しかし当時は最高においしかったように記憶する。
今でもあのパン工場はあるのだろうか?


先日の健康診断で中性脂肪の数値が
ABCDEF評価のうち、悪い方から2番目のEを叩き出した俺。

不規則な独身生活と外食オンリーの日々。
いつの間にか俺の肝臓はフォアグラで
体型も「洋梨型」のデプになってしまった。
今後は食生活もより質素なものになっていくだろう。


30円パンでも夢中になって貪り食っていた
カモシカのようにスマートな紅顔の美少年時代の俺。
あの頃は満腹を感じることはなかったし
いくら食っても太ることはなかった。


仕事帰りにコンビニで買った「ごぼうサラダ」&「ヘルシア緑茶」
チビチビ食って飲んで・・・俺は健康に媚びている。


おいしい物を食いたくても金がなかったガキの頃。
金があっても、もはや好き勝手には食えない現在。

どちらが幸せなのだろうか?
しみじみ考える月末。




あと○川さんに言っておく!
「ブログおもしろいですぅ~
と褒めてくれるのは嬉しい。

しかし昔の俺はこれだ!(大学受験用の証明写真より)




だから三谷幸喜 に例えるのは止めてくれっ。
お笑いに素養があるメガネをかけた小デブ。

明るい未来を信じて頑張って浪人してた
写真の彼はそんな未来が待っているなんて
想像もしてないと思うからさ。