衝撃です。
人間にこんな能力があったら・・・
今日もお立ち寄り頂き有難うございます。妄想性パーソナリティ障害NEGHiです。
前々回お話しましたが、お散歩の伴にバイリンガルニュースを聴きながら歩いているのですが、昨日聴いた3月11日配信分453号の話題が衝撃的でしたのでお話させて頂きます。
以前こちらのブログで、子どもの頃に「夏休みの自由研究」に"プラナリア"が欲しかったけど結局叶わなかったとかいうお話、したような気がするのですが・・・。
こういうヤツですね。
はうわ!今やプラナリア生体もお取り寄せ出来るのかっ!おそるべし密林。
1個体をスパッと頭とシッポを切ってもそれぞれ生息しつづけ、頭側はシッポを、シッポ側は頭をそれぞれ蘇生して2個体になっちゃうという。
切れば切るほど増殖しちゃうのでコイツもゾンビな生物ですけど・・・。
ちなみに山型にカットすると双頭で頭が蘇生したり、二叉のシッポになったりするそうですよ。
プラナリアは昔から知られていますが、奈良女子大学の研究室で
自ら胴体を切断し、頭部だけで生き延びて、やがて心臓を含む胴体を再生しちゃうウミウシ
が発見され今年3月、Current Biologyに論文が発表されました。
NEGHiは昨夜まで知らなかったのですが、頭部と胴体が分離したウミウシちゃんの写真記事、結構メディアやSNSで取り上げられてた様です。皆さんはご存じでしたか?
「ウミウシ」のイメージでこんなのをPickしてみましたが、ウミウシみんながこんな能力がある訳ではない様です。
ブログ読者さんでそんなことする方はいらっしゃらないとは思いますが、「再生するかなぁ?」なんてむやみに切ったりしないで下さいね。
再生のメカニズムなど詳しいことは未だわかっていませんが、論文では頭部からからだを再生させるウミウシは2種発見されていてコノハミドリガイとクロミドリガイとのこと。
"トカゲのしっぽ切り"の様に身体の一部を自ら切り落とすことを「自切」というそうですが、自切する理由は外敵から生命維持に重要な「本体」を守る為というのが大多数の様です。
コノハミドリガイ、クロミドリガイの場合は自切する理由は別のところにありそうです。
若いコノハミドリガイの場合、自切した頭部は自切直後から活発に動いて摂食し、1週間くらいで胴体の再生を始め、約3週間で完全な体を再生するそうです。
一方、心臓を含む胴体部分のほうは切断後も心臓は動いていて、接触刺激や光に反応して動くものの、頭部を再生させることは無く、徐々に縮んで色が薄くなり最終的に腐敗したそうです。
年老いたコノハミドリガイでは自切したあと摂食が出来ず自切後10日で死亡したそうです。
コノハミドリガイが頭部だけで動いているのを偶然発見したのが最初らしいのですが、カイアシ類に寄生されたクロミドリガイ、82個体中3個体でも同様の自切・再生がみられたそうです。
カイアシに寄生されていないクロミドリガイに自切はみられなかったそうです。
体の80%を棄てて頭部だけで生き延びるって~
SF作品の世界やな。脳だけ何千年も生き延びて世界を牛耳ってるみたいな・・・何かのアニメで見たよね~。
それだけじゃなくて、1ヶ月後には体も元に戻ってるんだから
ゾンビっていうか、お冨さんというかなんというか・・・。
コノハミドリガイもクロミドリガイも嚢舌類という種なのだとか。
餌そのものを消化して得られるエネルギーだけでなく、(海藻から)盗んだ葉緑体を用いて光合成によってもエネルギーを得ることができるのだそうです。このような能力がある生物は少ない様ですが、この2種以外にも居るそうです。
研究グループではこうした「盗葉緑体現象」という能力が関係していると見ているそうです。
また、自切の目的としては寄生虫から生殖能力を守る・・・というか再生することが考えられるみたいです。
なんだか、ウミウシの中には交尾の後に雄性生殖器を自ら切り落とし、新たに成長させる「使い捨て生殖器」の雌雄同体のヤツも居るそうでけど。
仮に人間が光合成で生きて行けるなんて能力を得たら・・・
グリーンレクイエムの世界やなぁ。
若いコノハミドリガイでは2度も自切してみせたヤツも居たらしいけど、老齢になると自切しても死んでしまうというから、自分の体の80%を棄てて再生するのはウミウシにとっても最終的手段ということなのかなぁ?
どんなこと考えながら自切してるんやろか?
自動的に発動して自分の心臓が無くなってるのも気付いてないんだろうか?
それとも究極の決断?してるんだろうか。
研究室では嚢舌類を採集・飼育でき,研究にご協力いただける方を探しているみたいですよ。
研究が進めば再生医療などで活用されることも期待出来そうです。
明日も自利利他でいこ