Adobe Illustrator(イラレ)を使っていて長年ナゾ現象だと思っていたことが、一つ解明されたので書いておきます。まぁ、使い慣れている方にはそんなの当たり前ってことなのかもしれないですが…。そして使っていない人(関係ない人)にはなんの役にも立たない情報ですが…。
イラレのデータを印刷の入稿用にするのに、テキストをアウトライン化するのですけども、たまに、黒文字にしたはずの文字が消えてることがあって、気付かずに入稿しそうになったことが何度か。
そして、消えるときと消えないときがあるのです。同じ設定にしたはずの文字が、消えてるところと消えてないところがあったり。もうわけがわからん。
よく確認すると、文字自体が消えてるわけではなく、塗りが黒だったものが白になっていました。手作業で塗りを設定し直せばとりあえずは解決します。
おそらく、「アピアランス」が関係しているのではないかというところまでは予想できて、そういう現象が起こることも分かってきたので、最終チェックで気をつけるようにはしてなんとなくやり過ごしてきてました。
で、昨日の作業中にもまた白文字になる現象が起きて、うむーと唸りながらあれこれ設定を確認しつつテストしてみたら、原因が判明。
テキストのオブジェクトのアピアランスって、2種類あるのです。これが、微妙によくわかってなかった。
テキストオブジェクト全体のアピアランスと、文字部分のアピアランス。文字のアピアランスよりもテキスト全体のアピアランスのほうが優先されるみたいで、文字の塗りを白にしても、テキスト全体の塗りが黒なら、見た目は黒文字になります。
そして、そのテキストのオブジェクトを選択してアウトライン作成すると、ひとまとまりのテキストオブジェクトはグループ化されます。グループ全体のアピアランスの塗り(黒)と個別の文字のアピアランス(白)が適用されていますが、グループ全体のアピアランスのほうが優先されているので見た目は黒。
問題はこのあとで、そのグループ化されたオブジェクトのグループを解除すると、(グループ自体が存在しなくなるので)グループに適用されていた塗り(黒)のアピアランスが解除されて、個別の文字に適用されていた塗り(白)が表面に出てくるというカラクリでした。
この設定を理解していれば、途中で修正可能です。文字の装飾のためにアピアランスを使ってゴニョゴニョやってると、文字の色とオブジェクトの色の設定が変わってしまうこともあります。装飾しないのだったら、オブジェクトのアピアランスは「なし」にして、テキスト本体の塗りを設定しておくのがわかりやすいと思います。
最終段階でありゃーってならないように気をつけましょう、というお話でした。(←自分用メモ)
↓アピアランスの活用法はこのあたりを参考にどうぞ。
↓文字のアピアランスの解説
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date:2020/11/21
※写真は縮小しています。