日産自動車が現在販売している高規格救急車「パラメディック」は、エルグランドをベースに救急車用のボディサイズに改造されています。
現在、開催されている東京モーターショー2017に参考出展された「日産パラメディック コンセプト」はNV350キャラバンのワイドボディをベースにしています。もちろん、高規格救急車には必須のハイルーフ仕様に改造され、ボディサイズは、全長5,440×全幅1,880×2,490mm。
最大の特徴は、トヨタの高規格救急車「ハイメディック」同様、右側面にもスライドドアが装備されて、救急医療用具、メンテナンス道具を配置しています。
そしてもう一つの特徴が、車内にリチウムイオンバッテリーを搭載していることです。高度な医療機器の中には800ワットの電力を必要とするものをはじめ、消費電力の大きい機器があります。これまでは停車中の救急医療にはアイドリングの回転数を上げて対応していましたが、リチウムイオンバッテリーがあればアイドリングアップの必要がなくなります。また冬場のヒーターや夏場のクーラーも思いどおりに使うことができます。充電は100ボルトコンセントを使用した外部からの充電のほか、車両発電からの充電も可能です。
参考出展とはいえ、説明員によると来年度(2018年4月以降)には発売されるということですから、楽しみです。