子どもにだって悩みはある。 | helpwithのブログ

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10数年の眼鏡店勤務を経て、視能訓練士、大学教員、そして今は現場にて働いているおじさんです。

眼科における教育システムをご紹介しております。

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こんにちは。

 

眼科で働く のりくん です。

 

 

今日のお題はちょっとわかりづらいかもしれませんが、

お子さんたちの心の悩みが眼の症状に表れるというお話です。

 

 

先日は学校健診後の検査についてお話ししたんですけど、

実は”異常がないのに異常か?”って

いうようなケースがあります.

 

 

具体的には、日常生活で特に見えていそうだし、

普通に過ごしていそうなそぶりなんですが、

学校で視力検査をするとDとかのランク

・・・といった状態です。

 

時々こういうお子さんがいます。

 

 

・・・7歳から12歳くらいの小児で

・・・女児に多く、男児の約2倍

にみられるといわれています。

 

 

医療用語では、

心因性視能障害(身体表現性障害)

                と言います.

最近は身体表現性のほうが多いのかな~.

 

 

 

心因性っていうくらいなので、発症の原因は,

精神的な葛藤 とか 欲求不満 とか

心理的ストレス と言われています.

 

 

もちろん、眼に何ら問題があるわけではないので,

普通に検査をすると眼の構造的には

全く異常は見られません。

 

また、本人はわざとしているという意識はありません。

 

 

視力検査をした場合、

眼鏡などで矯正しない(=裸眼)の状態でも、

レンズを使って矯正しても

良好な視力値が得られません。

これが代表的な症状です。

 

この”眼鏡レンズを使って矯正しても

良好な視力値が得られない”という点が

”弱視”と同じような症状であることから

区別しなくてはならないということです。

 

ただですね・・・

毎年学校の検診で引っかかっていないのに

今年初めて引っかかったとか

っていう場合は疑われます。

 

確かに小学児童は近視が発症しやすく,

また進行もあります.

そういうものと, この心因性のものとをきちんと区別し,

誤った眼鏡装用は避けねばなりません.

 


したがって、視力が低下したからすぐに

眼鏡はもってのほかです.

眼科的にはどこも悪くないのですから当然のことですよね.

 

この場合、心因的な問題が改善されれば

視力も良好になりますし

治療の必要性もありません。


 

なので眼科でちゃんと検査してもらって

しかるべき治療方針を立てていただくことが重要です.

治療といっても何をどうしたらいいのかというところもありますが、眼科医と共にその方法を考えるということは必要ではないでしょうか。

 

 

この心因性視能障害(身体表現性障害)は、

以下の検査を行うと異常らしきものが検出されます。

 

視野検査

 

色覚検査

 

なんかが大代表的な検査ですかね~。

 

上記の検査でも異常が出ますが、

原因がなくなれば正常に戻ります。

 

 

そのためにも是非

  学校健診後の検査は眼科でお受けいただく

                                         ことをお勧めします.

 

 

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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