一方、AFPは一足早く現地入りしていた日本メディアの過熱ぶりを取り上げている。通りに掲げられた日の丸には日本のテレビ局のカメラが「まとわりつき」、記者たちは地元住民から「インフラ整備などでいかに日本がパラオを援助したか」という話ばかり聞き出そうとしている、と同メディアは皮肉っている。http://newsphere.jp/national/20150409-2/
AFP配信記事ではこう報じているとNewSphere(日本)が取り上げました。これを引用し、2ちゃんねるスレなどでは批判的な意見が書き込まれています。
しかし、肝心な部分を(わざと)NewSphereの記者は省いています。
元英文記事には、この前文に「皇室に批判的報道をしない御用メディアが・・・」といったニュアンスで書かれているのです。米Yahooに掲載された記事を見てみますと、、、
Japan's media, which covers royal matters with a deep and uncritical reverence, has been excitedly reporting the visit for days.
日本メディアは、無批判かつ深く畏敬の念を抱いて皇室情報を取り上げているが、今回の訪問も熱狂的に報じていた。
Television footage has lingered on Japanese flags adorning the streets and interviews with locals have concentrated on how Tokyo has helped Palau with grants and infrastructure.
TV映像ではストリートに飾られた日本国旗ばかり映し続け、地元民へのインタビューでは、いかに東京が補助金とインフラ整備でパラオを援助したのか、ということばかり聞き出そうとしていた。
http://news.yahoo.com/japan-emperor-visits-former-colony-palau-wwii-mission-072618551.html
そして、日本が中国や韓国から戦争犯罪の謝罪を求め続けられていることや、安倍総理が歴史認識を見直そうとしていることなどが触れられています。
また、このYahoo記事のコメント欄投稿にあったのですが
「英BBCでも本件が報道されたが、その放送では、『日本人の大量死が正当化されるわけでもなく、米海兵隊は戦争犯罪を犯した』といったトーンでの報道で、日本人は降伏することが許されていなかったことなど触れられていなかった」
とのこと(おそらく米国人の投稿?)。米軍に批判的な報道は、昨今欧州では多いように思います。
その他、パラオ以外での海外報道では、パラオ現地のジャーナリスト、bernadette carreon さんが取材したものが多く使われていたようです。
(彼女のツイッターから各記事へのリンクあり https://twitter.com/carreondet )
パラオ現地記事は、チェックした限りでは、日本のマスコミ報道とあまり大差ありませんでしたが、上記の bernadette carreon の取材協力した記事によると、「想定を超えるパラオ人が詰め掛け、陛下来訪を歓迎した」とのことです!
Large crowds greet Japan's emperor and empress in Palau
http://www.radioaustralia.net.au/international/radio/program/pacific-beat/large-crowds-greet-japans-emperor-and-empress-in-palau/1434850
Journalist Bernadette Carreon says the crowd was even bigger than expected.