不毛地帯
今まで全く読書というものをしなかった俺だが、
三十路を目前に控え、少しは教養を身に付けないと
という気持ちから、最近本を読むようになった。
といっても、
家でゆっくり読書をするわけではなく、
通勤電車の行き帰りの時間に本を読んでいる程度。
(これまではいつもガン寝)
この前ちょうど読み終わったのが、不毛地帯。
不毛地帯といってもデラックスの頭頂部の事ではなく、
今ドラマでもやってる、山崎豊子の大作。
文庫本で5冊となかなか時間がかかったけど、
商社マンとしては、非常に興味深い話だった。
極寒なシベリアと腐敗した日本、どっちが不毛地帯?
ちょい昔の話で、
「商社ってドロドロしてるな~闇金ばっか?」と
思ったりもしたが、
現代の商社が忘れがちな商売の原点が描かれていた。
最初と最後に出てくる棉花取引の話は、
まさに俺が大阪で携わっていた仕事そのもので
なんだかかなり親近感。
相場での大損が描かれているが、相場はホンマ怖い。。。
綿花の「綿」の字を、「棉」って表記しているあたり、
かなりツウ。
綿花業界では未だに「棉」を使う人が多い。