松本山雅FC、Jリーグ昇格
案外松本山雅FCのファンなので本日の昇格を決めた話でも。
そんな訳で、松本山雅FCがホンダロックを下しV・ファーレン長崎が栃木ウーヴァFCに敗れた事で松本山雅FCのJリーグ昇格が決まりました。
今シーズンは山雅の試合に行く回数が少なかったこともあってテンション的に上がりきっていなかったのは否めませんでしたが、それでも念願の昇格という事で嬉しく感じています。
にしても、驚きましたね。
今シーズンの山雅はいつ見ても内容的にいまひとつな印象だったので、目の前の試合で勝点をとれたとしてもシーズンと言う長期で見たら厳しいのかなと思っていました。
ところが終盤崖っぷちから連勝を重ねて昇格にこぎつけるって言うね。
正直想像の斜め上を行く昇格だったと思っています。
そんな松本山雅FCですが自分がしっかりと見始めたのが2007年からでした。
チームとしては元東京ガスの鏑木選手が加入した2005年後半から動向には注目していたんですが、自分的なタイミングの中でしっかりと選手を把握して追っかけ始めたのが2007年だったなと。
正直その頃の想像していたよりは大分遠回りしてJリーグに辿り着きました。
最短で上がっていれば岐阜と同時、もしくは最初の地域決勝で上がってても岡山と同時の昇格だったのを考えるとゆっくりと上がったと言う事実を強く感じられますね。
ただ今だから言えるんだろうけど、先にサクッと上がっていったチームに対しての羨ましさってのはほとんどありません。
それはこの5年間が常に刺激的で熱い試合が続いていたからって言うのが理由なんだと思います。
「今年上がれなかったらチーム消滅か?」とか言われながらも、1チームしか地域決勝に行けない無駄すぎるほど熱い北信越リーグなんて思い出したくありませんね。
力関係を考えてもJFLの4位以内より当時のHFL優勝の方が難しいタスクだったと思っています。
またギリギリの全社や3度目の正直で勝ち抜いた地域決勝なんかも熱く忘れられない試合でした。
湘南にPKで勝ったり浦和を破った天皇杯なんかも地域時代ならではの熱すぎる思い出でしょう。
この時間はJクラブを含めた50近いプロ志向のクラブの中でもトップレベルに濃い5年間だったのかなと。
監督の力の無さには正直呆れていたけど、逆にだからこそ生まれた熱い時間だったと考えるとむしろ感謝をしなくてはいけないのかもしれませんね。
そして決して強くないがために生まれたその時間が多くのファンを呼んだのかなとも。
自分の中で今日最も印象的だったのが昇格した事実よりも、twitterのTLを埋める熱い思いの詰まった山雅ファンのツイートでした。
そういう検索をしてるから当然そうなるんだけどそのTLの流れる速度が凄かったんですよね。
自分が見始めた07年なんてゴール裏にいるような人のほとんどは顔と名前一致できてたのに(20~30人程しかいなかったし)、山雅っていつのまにか凄い大きくなってたんだなと。
そう考えたら別に昇格とかどっちでもいいかななんて思ったりね。
とにもかくにも(ほぼ間違いなく)昇格。
これからはこれまでの様な生きるか死ぬかみたいな刺激的な日々とは少し離れることになるのかな?
良くも悪くも消化試合を知らない山雅にとっては新しい日々が待っていることでしょう。
だからこそ勝ち負けを超えた部分で山雅を愛する必要が生まれてくるのかなとね。
今年あんまり行ってない自分が言ってもあんまり説得力無いんだけど、より山雅を日常としていく必要があるんだと思います。
「アルウィンに行くこと自体が楽しい、その中で山雅が勝ったらそりゃ気分良いよね」みたいな感じでしょうか?
まぁ山雅なら出来るでしょう。
他の後発チームと違って負けてファンを増やしてきたチームですから。
ちなみに自分は今のアルウィンって日本屈指に雰囲気の良いスタジアムだと思っています。
なんと言うか観客が「サッカーを見てる」感じが非常に出てる感じとでも言いましょうかね?
歌うことが目的になって(る様に見え)プレイへのリアクションが起きない不思議なスタジアムが少なくない中、良くも悪くも1プレイ1プレイに対してリアクションが起きるのはその場にいて気持ちいいですね。
そういう良い雰囲気で松本ならではのスタイルで地域に根付いていければと思います。
これからも緩くも長く松本山雅FCを見て生きたいものです。