さて、バイアの浴場跡に参ります。
結構広いです。
しかも暑いです。
真夏はきついだろうな…。
二層構造になっていますが。
スペシャルプレイスでは、遊歩道のように整備された大理石の小道がありまして。
それを右手に上がると、多層構造な感じの温泉施設にホールがありまして、ハイヤーセルフガイド(ハドリアヌス帝)がくつろいだ感じにいたんですが…
かなり大規模です
遺跡の向こう側、道路を挟んでウェヌスの神殿が見えます。
円形な感じの建物
何かちょっとシュールレアリズムの絵にありそうな
天井を突き破ってイチジクが生えていまして
不思議な感じでした
メルクーリオ神殿が一番建物的には面白かったです
上は丸いドーム状で、上部に開口部があり、ちょっとパンテオンに似ていますが
下は現在、水が溜まっていて、何か幻想的な感じです
上の開口部から陽が差し込んでいるのですが、水面で反射した光がドームの壁に丸くゆらゆらと揺れていてキレイでした
写真ではわかりにくいかな
また、内部の反響がとても良くて
その時、音楽家の人がそこに来て演奏してました
その場所は午後の方が光はきれいだそうです
外側から見るとこんな感じ
しかしです。
遺跡を回っていて、どうしても胸に来るのは、さみしさ、以外の何物でもありません。
何でだろうなって思うんだけど。
そこで生きて生活してた人は、もういなくて。
遥か彼方昔の時代の、今とは遠い場所にある気がして。
私は一人だけ、残されてしまって、変わり果てた姿を見ているみたいな。
私の大切な人たちはみんな行ってしまった…
みたいな寂しいような、悲しいような気持ちになってしまうのです。
バイア(バイアエ)のあたり、古代ローマのモンテカルロだったらしく。
歴代のローマの皇帝や金持ちがヴァカンスを楽しんだ場所らしいのですが。
だから、周辺にはたくさん別荘とかがあったそう。
私が初めてハドリアヌス帝とあったのは、南イタリアの誰か金持ちの別荘で。
わざわざローマから呼ばれて接待しろと。
最初はテラチナあたりを考えていたのですが、あの辺よりは気候的とか雰囲気がバイアエのような気がするのです。
(テラチナのあたりは、結婚直後に、二人で新婚旅行みたいにゆっくり楽しんで来たらいい、みたいな感じに言われ、旅行に行った場所、のようです。
二人でって言っても、護衛はたくさんいたし、用事であの辺に行く皇帝にくっついて行って。
一日だけ二人っきりで誰かの別荘に滞在したような感じでした)
バイアエでアンティノウスと出会ったんだろうな…
出会っていたといっても、私は知らなくて。
彼に私は観察されていただけで。
なんてことを、今回、歩いていて、直感したというか…
バイアの見学を終えて、次はクーマへ向かいます
(続く)







