All for Verdy -3ページ目

中後の動き

三浦泰年のフォーメーションと聞いて北九州の3バックを思い浮かべるかもしれない。最近のTMでも変則的に3バックのような形にしているようだ。
あらかじめ書いておくが、北九州時代1試合まるごと3バックで固定していたわけではない。試合中変則的に4バックと3バックを併用していた。その目的はいくつかある。
・フォーメーションを変則的に変えることでマークのズレを作る
・ズレることで結果的に新しいスペースが生まれやすい

この2つが主目的だと思う。
説明のために仮のフォーメーションを下記に示す

          高原    小池
              中島
          鈴木      西
              中後
      石神              森
           福井   井林

まず中後がボールをCBに貰いに行く、もしくはCB付近で奪取したあと、福井と井林はそれぞれ左右に広がる、その際SBの石神と森は福井、井林に押し出される形で高い位置へポジション取りをする、WBのような位置取りだ。

          高原    小池
              中島
          鈴木      西
    石神                   森
              中後         
       福井            井林


ボランチのスペースは鈴木、西が下がり埋める。

          高原    小池
              中島
     石神                森
           鈴木    西 
                    
     福井      中後      井林


この一連の流れの間に中後のパスの選択肢は非常に広がる。福井、井林のいるサイドへ散らしてもいいし、上がっている石神、森の前のスペースにフィードしてもいい、中島へ楔のボールを入れてもいいし、鈴木、西とボールを回してもいい。
相手のFWとMFはこの変則的な動きに合わせてゾーンやマンマークを修正しようとするので、その動きの中にスペースが生まれる。
中後が下がり気味に動いていたのはこういうことだろう。中後の展開力が試される。(実際は中後が担当とは限らないが)
CBからのビルドアップが下手なヴェルディにとって今後重要な攻撃オプションになるかもしれない。

TM番外

安田、佐藤、南は試合には出ていなかった
次の予定まで時間があったので出待ちしていると安田と佐藤らしき選手が出てきた。後にネットで顔を再確認したところおそらく両名だと思われる。
木鈴はチームがアップ中にトレーニング室でバイクを漕いでいた、まだ全体合流は先のようだ。
特に意味はないが個人的に気になったのは木鈴のバイクの漕ぎ方、脚ががに股になっており効率の悪そうな漕ぎ方だった。自転車乗りに真っ先に指摘されそうだ。

1本目での監督の怒り方は飛ぶ抜けており、ヴェルディの低迷の原因である試合前半の低調がもろに現れてるのかもしれない、最初から全開でもいける意識が今後重要になりそうだ。

まだ横並びの状態で適応力を見極めてるようだ。前監督のように序列が一目でわかる形ではないので適応力が重要になる。適応できないとアピールができない。
個人的な視点で現時点での適応力合格ライン上の選手は、高原、中島、中後、森、小池、高木、杉本、飯尾、西、楠美、石神、福井、井林、菜入

どうでもいいことだが今年のキローラン兄弟の見分け方は短髪で金髪にしてるのが菜入、比較的髪を伸ばして黒い髪なのが木鈴のようである。
個人的に木鈴の実力がどの程度なのかを早く見てみたい。

TM2

2本目
           高木     小池
               杉本
           飯尾      西
               楠美
        石神           デウォン(吉野)
            福井   井林
               菜入

2本目はヤスの怒号はなかった

・高木は積極的にポスト、フィニッシュに参加、まだ撃ちきれないシーンが目立つ、判断スピードを上げていくしかない、守備もよく行い、接触プレーも行っていた、怪我には注意

・小池はやはりマークを外す動きのほうが得意のようだ、小池にはなるべく電柱のような使われ方はさせるべきではない、裏への動きだしは良かった、自らの守備からDFを引き離しGKを抜いてゴール、判断の迷いは去年より少ない、クロスへの反応もよく杉本のクロスにファーからニアへ飛び込んでゴール、自分の中で整理ができたためかFWらしい動きで思いっきりがよかった、ファーへのクロスをトラップしてフィニッシュできない場面がありダイレクトで撃つべきだった、もっと自信を持つべきである、自信をつければトップスコアラーになれる可能性も

・杉本は序盤は空回りに感じ消えていたが、中盤からFWのためにスペースメイキングや積極的に裏を獲る動きなどを活発に行っていた、飯尾とは頻繁にポジションチェンジをしていた、サイドでボールを持つと比較的しっかりクロスまでもって行っていた、左サイドのCKが少なかったのもそのためだ、小池にアシストしたシーンでは去年の阿部のように左サイドのゴールライン際をすり抜ける突破からのクロスだった、阿部になりたいという選手の候補なのは間違いない、外もいければ中もいける、カットインも時折見せてファールを獲得していた、カットインからのシュートも見てみたい、センターよりサイドの方がやはり活きるか、腐らなければ定期的にチャンスはきそう

・飯尾は去年からみられるように中と外と流動的な動きをしていたがフィニッシュはあまりしない雰囲気、守備にも走り回っていたそこは変わらない、今年は若年の選手層が厚いので前半ハイペースでいっても問題ない気がする、怪我しそうな場面があったが問題はなかった様子、怪我が減ったのであとはコンディションをしっかり管理できるかが鍵、強行出場はやめてもらいたい

・西のコンディションはあまり問題なさそうだ、楠美にコーチングを行っていた、今年も右サイドは西が鍵になりそうだ、クラブにはコンディションをしっかり管理してもらいたい

・楠美も安在同様ユース仕様がまだ抜けていない、ポジショニングと守備の寄せが課題か、配給はそこそこいいと思う、終盤には爽快なミドルをファーサイドネットに叩きこんでいた、上手く成長すれば柴崎のような選手になる予感がする

・デウォンは以前の高橋のような扱いのSBだったかが、高橋のようなオーバーラップはなかった、少し攻撃への意識に不満を感じるがバランスを取るには仕方がない部分もあるだろうか、少なくともファーへのクロスへの対応は森よりは安全だと思う
途中から吉野と交代、吉野はそのままSBに入る、ボランチやCBをSBで起用して育成するのはトレンドのようだ、育成していくには少しでも出場機会を与えるためにこういった手法が必要なのかもしれないと最近感じている、吉野のSBは可もなく不可もない感じ

・石神は積極的に攻撃参加をしクロスも上げていた、少し守備が雑かもしれない、福井のカバーリングとコーチングが目立った、本調子ではないようでFKもCKもいまいちだった、これからだろうか、サイドでの飯尾、杉本との連携は悪くはない

・福井はコーチング、カバーリング、潰し、攻撃参加と目立っていた、北九州での経験が自信へとつながったようだ、北九州組もいて信頼できる監督がいることで、以前のように孤立する心配はなさそうだ、今年のDFリーダー候補に感じる

・井林は無難なプレーの印象、コーチングもよかった、福井と意見交換もしていたようで守備の役目もスムーズに行われていた、即戦力として期待できる、今年のDFは楽しみだ

・菜入は別人のようだった、コーチングが途切れることがなく積極的にチームを動かそうという意思を感じた、DFラインも積極的に上げていた、何が彼をここまで変えたのかは不明だが何かがあったのだろう、今年はGKが総入れ替えに近いのでスタメンを獲る最高のチャンスだ、開幕スタメンも夢ではないと思う、GKの柴崎のようにどこかのタイミングでスタメンを獲らないと飛躍的な進歩は望めない、とにかくスタメンを目指してほしい

TMの確認

1本目
           高原     常盤
               中島
           鈴木     前田
               中後
        安在            森
            キム  刀根
              ポープ

・高原のコンディションはそこそこよかった、森のニアクロスに飛び込んでコースを変えてゴール、ここら辺の嗅覚はまだ大丈夫そう

・中島は接触プレーを避けず積極的に奪いにいっていた、ボックス前での大胆さはまだ垣間見ない、裏への抜け出しは良かった、GKを抜いてシュートは冷静だった

・前田はもっと右も見せないとカットインは活きない、森のためにスペースはよく作っている印象、カットインから巻きぎみのシュートを期待したがパスやクロスが多かった、ヴェルディの弱さはあの位置から狙える選手が少なかったことなのでボックス前から狙える選手がどれだけ現れるかが鍵

・中後は積極的に前へ動かず後ろでカバーやフォローに終始、縦、サイドとフィードもしていた、CBに展開力がないためか中後下がる回数も多いように感じた、中後のワンボランチは守備のリスク面危険に感じる、CBのメンツ次第

・森は相変わらずハイボールには弱かった、前田との連携も悪いようには感じなかったが狭いパスが少し多かった、前田のスペースメイキングの効果でプレッシャー無しでクロスを上げる場面も多かった、以前より中に走る選手は増えたが、それでも波状攻撃を行う上でクロスに対して中に入る選手は少なかった、森のクロスに飛び込む選手とこぼれ球を狙う選手がもっと必要、森と相手の1対1の場面はあまりないので膝の調子はどの程度か不明

・安在は叱られる場面も多く監督も時折名前を叫んでいた、まだユース仕様が抜けきらずトップの選手とのすり合わせもこれからのようだ、終了後は高原がアドバイスするシーンもあった、
なかなか上がり切れず押し込められていた、鈴木との連携もいまいちで鈴木も中に入りぎみだった

・キム、刀根コンビはあぶなっかしかった、キムは突破されるシーンがたびたび見られた、相手とヒートアップする場面もありカードには注意したい、刀根も判断に迷う場面が多かった、キムとのすり合わせが足りない印象

・CBコンビがあまりよくないのは両名だけが原因ではない、GKのポープのコーチングの少なさ、声の小ささ、ラインの押し上げの指示などがある、特にラインが低くかった、ポープの守備範囲が原因だろうか?ポープは遠慮せずCBをもっと動かすことを積極的に試すべきである、最初はミスしてもしょうがない、ミスを思い切ってできるのも今の時期だけだ、評価を気にせずたくさん試して自分の可能性を模索してほしい

2010楠瀬チルドレンの今

2010年高校3年生だった彼らも今年からいよいよ大学で主力になる年代である。楠瀬チルドレンの今を追う+特指が行われる年代の松田チルドレンの一部

楠瀬チルドレン
GK
古川悠     神奈川大学  ベンチ外
DF
大木暁     駒澤大学    スタメン
西村竜一   関西大学     ベンチ外
MF
南部建造   中京大学     スタメン
渋谷亮     中央大学    ベンチ
牧野修造    中京大学    ベンチ
山浦新     慶應大学    スタメン?怪我?
横内宏治   青山学院大学  ベンチ外
FW
相馬将夏    法政大学    ベンチ外
岩渕慎太郎  不明

松田チルドレン
GK
DF
八塚利朗    明治大学    スタメン
MF
三竿雄斗    早稲田大学   スタメン DF    2012フル出場
都並優太    関西学院大学 スタメン  怪我?
窪田良      阪南大学    スタメン ボランチ  関西選抜 かなり評判良いらしい
木澤純平    青山学院大学  スタメン
井上玄太    
桐蔭横浜大学  ベンチ
北脇健慈    日本体育大学  ベンチ 
FW
新村武玄    国士舘大学    ベンチ外

今年の特別指定選手は明治の八塚、早稲田の三竿、関学の都並、阪南の窪田に注目

番外ながら慶應の端山豪は1年ながらFWのようなポジションでスタメンを獲りつつある

新体制概要

※さっきスポニチで記事が出たので修正

監督:三浦泰年
コーチ:間瀬秀一
     寺門大輔
GKコーチ:吉岡宏
フィジカルコーチ:三浦泰年兼任(おそらく)
トレーナー:渡辺健太
        前田裕章

選手:
1佐藤優也
2石神直哉
3刀根亮輔
4キローラン木鈴
5キム・ジョンピル
6福井諒司
7中島翔哉
8中後雅喜
9南秀仁
10安田晃大
11西紀寛
13ペ・デウォン
14鈴木惇
15小池純輝
16飯尾一慶
17常盤聡
18巻誠一郎
19森勇介
21高木大輔(2種登録→シーズン内プロ契約予定)
23吉野恭平
24安在和樹
26井林章
27前田直輝
28楠美圭史
29ニコラス・カタヤマ
30太洋一
31キローラン菜入
32ポープ・ウィリアム
33杉本竜士
44高原直泰

選手が出そろいました。
今年はブラジル人選手はニコラスのみ、攻撃をブラジル人を頼り切ってしまう悪い癖を矯正するにはいいかもしれません。
21、22、25が空番ですが前任者の流れを見る限り意味深に感じる。
※21が高木三になるということは22は菅嶋か畠中か安西か山口、澤井、品田の誰かがつけるかもね

一部ベテランを除き非常に若い構成と言える。若いゆえに主張がぶつかり合うことが予想されるが、そこは監督が上手く導けるか、コーディネートできるかによる。


S:サイド専任  CS:センター、サイド兼任  記入無:センター専任
ポジション別
GK:佐藤 太 菜入 ポープ 
DF:石神(S) 刀根(CS) 木鈴 福井(CS) ペ(CS) 森(S) 吉野 安在(S)
   井林 ニコラス
MF:キム 中島(CS) 中後 安田 西(CS) 鈴木(CS) 小池(S) 飯尾(S) 楠美
FW:南 常盤 巻 前田(CS) 杉本(CS) 高原

DFのサイド専任者は3名、兼任者は3名、センター専任者は4名。例年以上にDFの層が厚くポリバレントが重視されている。長いシーズンを戦うための布石だと予想する。調子が低下した選手は早めに休めフレッシュな選手に積極的に出場機会を与えるのだろう。その方が特定の選手の調子でチームが低迷しだすこともなく同時に出場機会を与えることもできる。問題はそういう試合で勝ち切れるかだ。

MFのサイド専任は2名、センター専任は4名、兼任は3名
サイドアタッカーは小池ぐらいだろうか、飯尾は中に入ってくる傾向が強い。この構成から監督がサイドアタックを以前よりは重要視していない、もしくは違う発想で戦おうという意図が分かる。
センターでの守備型MFはキム、井林、ニコラスあたりか、楠美と吉野はバランス型だ。守備型はスタイル的に怪我と隣り合わせなので3名いるのはありがたい。楠美、吉野のような現代的なボランチがいるのも楽しみだ。

FWのアタッカー型は常盤、前田、杉本この3人がどれだけ相手CBをズラすことができるかによって攻撃の幅が変わる。南、中島、巻、高原がフィニッシュするにはこういう選手が必要である。
ポストは南、巻、高原あたりだろうか、3名とも近年怪我し易いイメージが強いため、去年のようにアタッカー任せで潰される攻撃になってしまう可能性もある。

全体的に見て巻、高原が怪我した場合が気になる。ボール回しに終始する手詰まりサッカーになるようだと今年も望みが薄い。
守備は例年にないほど良い素材が揃っているので失点を減らすことに期待したい。
GKは佐藤、菜入、ポープ、特に菜入の躍進に期待。

小林擁護の空気に違和感を覚える

さまざまなブログやツイッターを見ると案外擁護の意見が多いわけです。
しかし違和感を感じる。キャプテンを引き受けたのも本人、10番を引き受けたのも本人なわけです。最終的に本人が決めたわけです。どんな理由があろうと彼は仕事を投げ出したのは事実。フロントが守るべきだった、背負わせ過ぎたなどと言う連中がいますが、その多くがキャプテンや背番号の件で大喜びしていたわけです。フロントのやり方を批判する前にスターシステムの後押しをしていた自分らを責めるべきでは?
みなさんの職場に小林のような人が入ってきたら、果たして今回のような反応しますかね?しないでしょおそらく。小林みたいな社員がどれだけ迷惑か、自分の環境で考えれば分かる。
口では達者でもあんなに脆いメンタルの選手を育成していて大丈夫ですかね?
あのようなメンタルで海外海外と言っていたわけですから。
彼は早く海外に行きたいという言葉ばかりで肝心なヴェルディに関しての未来について言及することが少なかったです。つまり彼にとってヴェルディとはその程度だったのでしょう。
こんな選手ばかりだった場合、果たしてヴェルディを愛するサポーターなんて量産されますかね?白けるのではないでしょうか?
高橋は以前インタビューで強烈なヴェルディ愛を述べていました。もしそれが本当ならやはり魅力を感じます。
ヴェルディは小林のように1にも2にも海外と叫ぶ選手より、高橋のような選手を大事にしたほうが良いです。主軸になるのだという意識のない選手ばかりでは空洞化になり没落するだけだ。
高橋のような選手であれば海外に移籍しても多くのサポーターが気持ちよく送り出すのではないかと思う。小林の言動は不快でしかない。

羽生社長は本当に救世主か?

坂田氏が社長をやっていた時代を思い出した。
坂田氏が社長をやっていたのは1999年から2001年あたりで大リストラを決行し、李国秀を総監督、監督は張外龍だっただろうか。在任期間中の出来事は李氏の著書が詳しい。この本によるとフロント(社長)の度重なる現場介入の場面が書かれており、特に強化部スタッフへの批判は強い。
海江田ブログによると『チーム編成など強化のプランは三浦監督と羽生社長が進め、獲得交渉にあたる実務は昼田強化部長』だということらしい。
違和感を感じないだろうか?これに違和感を感じるようになればあなたもヴェルディマニアの仲間入りである。
違和感の原因は『チーム編成など強化プランに羽生社長』が介入していることだ。社長は本来決済と金策に走るものだが、我がヴェルディでは社長が現場に介入しているということらしい。ここ最近の戦力外選手、梶川、和田、高橋の放出を主導で関与していることを意味している。
同時に北九州からの露骨な大量引き抜きも羽生社長の意向だと推測している。
このクラブは過去に経験した事務屋の現場介入という最悪を再現しようとしている。もはやヴェルディは羽生社長のサカつく状態に陥っているのかもしれない。

スポナビ海江田コラム最終回を思い出していただきたい
「土台から作り直しではなく、これまでのベースに上積みし、来年昇格できる監督を選んだつもりです。何かを変えなければいけない。同じことをやっていても仕方がないのでね。チーム編成のメドは8割方ついています。」
今の状況とこのコメントを比べると矛盾を強く感じる。
「これまでのベース(土台)」とはなんだろうか?主観で申し訳ないが、高橋、和田、阿部の縦のセンターラインである。今、その3つのうち2つが消えた、残る阿部もドイツへ移籍しようとしている。つまりベースなんてものはほぼないと言ってよい。
また、監督は重要だが監督を変えれば昇格できるという物でもない。
もはやヴェルディにはベースなんてものはないと断言していい、1から作り直すことは明白だ。
川勝サッカーには不満はあったが全否定する気はない。だが社長は全否定を行っている。
この人は本当にヴェルディのために働いているのだろうか?この人は巧みな政治力でJリーグの要職に就いた男だということを忘れてはいけない。何らかの彼の実績作りのためにヴェルディが利用されているように感じてならない。
昼田ばかり批判されているが1番サポーターが厳しく監視しなければならない人間は本当の権力者である羽生社長ではないだろうか?

来季の展望

GKについて
ここ数年、土肥、柴崎、その他という陣容だったのだが、最後に出張るのは土肥だった。
土肥がいない期間、柴崎はプロになってからの空白の時間を埋める機会を得てようやく第2GK以上の存在となった。それでもなお土肥と柴崎にはハッキリとした経験の差があり、かたや元日本代表出場キャップを手に入れた男、かたや出番を手に入れられずに何度か同じチームを行ったり来たりしていた選手。そこに競争と呼べるものはなかった。
もしかしたら柴崎自身の性格上あまりスタメン競争に対しシビアな部分をあまり持ち合わせてないのかもしれない。
このクラブのGK競争といえば、憶えてる限りでは菊池と藤川、菊池と本並、高桑と高木などがある。どこで呼んだか聞いたか忘れたが菊池と本並は言葉を交わさず目すらも合わせなかったという。とてもシビアだ。
恐らく土肥と柴崎の間にはこういう関係はなかっただろう。それより土肥自身がライバルというより仲間として(ライバルとして見られていない意)見ていた気がする。今のヴェルディにはGKの競争が足りない。
話は変わるが、ヴェルディの下部組織出身のGKがヴェルディで大成するケースは少ない。これもチームの背骨であるセンターラインを強化するにあたって問題だ。
・菅野  柏
・南   熊本
・小針  鳥取
など未だに第一線で活躍しているGKも輩出している。
要は運用側の強化メソッドが確立されてないのである。だから大成させずに放出して他所で大成してしまうということになる。こういった事態を極力避けるためにGKコーチをしっかり選ぶことが重要だ。日本人のGKがなぜ長らく海外で低い評価をされてきたかについては、川島がイタリアに渡りGKトレーナーに指導を仰いでることから分かる。

ハッキリ言うと柴崎と太は土肥のように頼りにならない。だから菜入とポープによる熾烈な競争が重要になってくる。極端に言ってしまえばその二人で試合数を割るくらい熾烈なもので良いと思う。その状況を見て柴崎はどんな反応をするか。


三浦泰年について
一応前評判を聞くと、練習メニューはヤス本人が作り、スカウティングは徹底している、
直近の試合相手を考慮して練習メニューを作る、試合相手の良さを消す準備をする、スタメンベンチ組とベンチ外組を隔離するようなことはしない、突出した個もチームに害があれば外す、流動的な動きを求める、攻撃パターンも確立するなどなどいろいろある。

どちらかというとモダンな監督で川勝とは正反対。ヤスが目指してるのはモウリーニョあたりな感じか。
最近のヴェルディの監督で近い種類で言えば高木あたりだろうか。高木はオートマチックなチームを作ろうとしたが失敗し諦めた経緯がある。昔であれば李国秀が1つ1つ基本理論を築き上げて一時期成功した。
あまりにも個に頼ろうとするサッカーが染みついている。そういった中でヤスがどれだけヴェルディのサッカーを体系化できるか興味がある。やっとこさ古いタイプの監督が去りモダンっぽい監督が来た。
監督は、クラブに始めから愛着があったり、懐古的なスタイルを求めるなどする人間には向いていないように感じる。
壊れかかってるチームをどのように分解し、新たに組み立てていくのか楽しみである。

退団決定選手に関して

1GK土肥洋一
コーチングでゴール前をコントロールしていた。ポジション取りもよくブロックも上手かった。 膝の怪我とアキレス腱の怪我でフィジカルが衰え守備範囲が狭かった印象、結果CBのラインが下がってしまうことも多かった。とにかくキックが下手糞だった。20代前半、半ばの台頭の障害(出場機会)にもなっていた。そろそろヴェルディも自前でGKを育てなければいけない時期にきている。いつまでもユース出身GKを外に放出してばっかりではどうしようもない。

2DF吉弘充志
ヘディングはあまり上手くないように見えた。怪我が多かったらしく、チャンスを掴めなかった。正直あまり印象はない。

5MF佐伯直哉
菅原の代わりの唯一の選手だった。動けた時期は、他の選手がリスクを冒して前に出るのをサポートできていた。次第にCBに吸収されてしまい決定的ミドルを許すスペースも作ってしまっていた。和田は純粋な後継者とは思えないので吉野あたりが代わりを行うと予想。このポジションは激務で怪我の多い場所と再認識

6MF中谷勇介
貴重な左利きSB。縦への推進力がとにかくあった。苦しい時間帯にボールを前に運んでくれる。ただ、守備がやや軽いことと、左サイドでの連携、クロス精度、カットイン、ファークロスへの対応全般が甘いように感じた。左SBは左利きのユース出身選手がなかなか台頭してこない。田中と補強した刀根の左SBはクロスがあまり期待できないだけに左利きの舘野、安在の台頭が必要。

17DF土屋征夫
年齢から考えれば異常だった。空中戦、ゴール前の寄せ、ポストプレイヤーの潰し、ストライカーとのスプリント競争などものすごかった。それだけにここ数年の膝の怪我やフィジカル、判断力の衰えで陰りも見えてきた。本音を言うとまだ十分できるレベルだが、この頼れる男の存在が若手中堅の成長に害を与えていると考える。ベテランには「象徴の選手」と「頼れる選手」の2種類があって土屋は後者、若手中堅の心のどこかに土屋に頼り切ってしまう癖が染みついている。そりゃ誰だってこんなスーパーな選手がいればそうなる可能性がある。中堅選手のDFリーダーを育てるために契約非更新はやむをえない判断だ。正直、この発表に疑問がある人はヴェルディのDFの潜在的欠陥にあまり興味がないのだろう。神戸での話だけではない。

20MFアレックス
この選手は前を向いてナンボの選手に感じた。ただ、前を向いても連携が甘かった。あまり器用な選手とは思えなかった。決定力もブラジル人らしからぬ低さ。(シュート数自体があまり多くなかったかもしれない)結局川勝の仕込みが悪かったのも原因かもしれん。

30FW竹中公基
平本の代わりになると期待してたが監督スタッフに良い部分が削がれ、塗師のような道へいってしまった。竹中のここ2年を見てるとヴェルディの監督とフィジカルトレーナーは若手指導の面でかなり無能だと感じた。そういう面でセレッソのクルピ組や若手が通ってるトレーナーがいかに優秀か分かる。ヴェルディの場合、とにかく鍛える(抽象)、選手の主観を優先、でフィジカルが順調に育成されたケースが少ない。18~23歳のフィジカルの育成の仕方は絶対変えた方が良い。マンパワーが少ないと言ってもここに金を使わないと有望な若手は戦力外になって潰れるか、他チームに移籍してやっと本格化するという最悪の事態になる。恐らくオリンピックやA代表に選手を送り込めない大きな要因である。竹中に関しては他チームで良いトレーナーに巡り合えることを祈っている。

32MF秋葉勇志
いいかげんこういう選手を冒涜するような獲得は止めた方が良い。まるで紅白戦やTM要員かのような扱いでチームの競争力に悪影響を与える扱いだった。塗師、秋葉など人間的に素晴らしかったのが唯一の救いだ。並の精神力だったら腐ってとんでもない悪影響を与える危険性がある。現役を望むのであれば、本当に必要とされるチームへ行ってもらいたい。ポリバレントにも優れており重宝されると思う。

34GK新井章太
秋葉の例と一緒で競争原理に上手く使えなかった選手。柴崎が不調の時に土肥と新井を序列を一緒にして競争させて正GKのレベルを引き上げるべきだった。性格的に優しすぎる。チームの広報活動に貢献していたのは言うまでもない。出場数がなかなか刻めないのはGKの宿命だろうか。どっかでスタメンを獲得してほしい。

50FW木島良輔
動きがどことなく初期の頃の河野に似ていた。決定的シーンはかなりの確率で毎試合作っていた。得点を獲れなかったのが契約非更新の原因だろうか、渡り鳥FWの宿命でもある。周りの運動量落ちた時に入れてたのがもったいなかった。木島だけが孤軍奮闘で空回りしていた。西や阿部、飯尾がもっと動ける時間帯、贅沢を言えばスタメンであればもう少し輝けたかもしれない、憶測だが。


どっかのブロガーが言っていたが、チームのバランスの悪さの原因が序列の鉄の壁だったように考える。めったなことでは序列の流動性がなくスタメン&ベンチとベンチ外の選手では待遇がかなり違い、スタメン組との連携を高める機会に乏しかった。まるでそれぞれの別のチームを作っているんじゃないかとすら感じた。これが川勝体制の層の薄さに直結していると考える。スタメンやベンチに呼ばれてもなかなか連携に入り込めない、そしてまたベンチ外と悪循環だった。誰が入っても質が極端に下がらないようにチームとしての共通理解、モチベーション、連携を高めていかなければ特定の選手の離脱で崩れていく、ここ数年の問題である。川勝は家庭教師には向いていても学校の教師には向いていない。秋田と高橋もかな。高橋は監督としての確固たる理論と色がなさすぎる。高橋はやっぱ育成畑の人なんだなと再認識。