8月9日、長崎市長は平和宣言の中で、

平和な世界をつくるために、私たちにはできることがあります。「平和の原点は,人間(ひと)の傷みがわかる心を持つこと」

これは13歳で被爆し、右耳を吹き飛ばされ、顔を中心に全身に大やけどを負いながらも治療で一命をとりとめた故吉田勝二さんの言葉です。福祉の原点も同じではないでしょうか。人間(ひと)の傷みがわかる心を持たない政治家が多い。世界でも国内でも、そしてこの千葉県政でも多すぎないでしょうか。

国の調査によると、17歳以下の子供の貧困率は11%に及び、給食もなく涼しい教室もないつらい夏休みを送った児童や生徒も多かったと言われます。食事の量や回数を減らし、エアコンも我慢することもある。子ども食堂やフードバンクなどの支え合いシステムをもっともっと充実させる必要があります。

多くの県民が物価高騰や実質賃金の目減りなどで困窮しているのに、知事や議員だからと言って贅沢や無駄遣いが許されて良いはずがありません。ですから、この度の議員の海外視察費返還を求める住民訴訟に踏み切った次第です。9月18日午後1時10分に、千葉地裁で判決が言い渡されます。前向きの結果を期待していますが、それはそれとして、県議会の海外視察調査報告書と本会議等の質問書については、問題があります。

 

昨年の予算委員会で、海外視察報告書を職員が9割、議員が1割書いても議員の報告書だと言う、不誠実なその場しのぎのいい加減な答弁がありました。屁理屈で非常識な答弁に呆れてしまいました。社会通念上妥当な答弁と思いますか、皆さん。ちなみに、社会通念上とは、社会の一般的な常識や、健全な良識、その時代の価値観に照らし合わせて判断するという意味です。法律で細かく決まっていない事柄について、普通の人が見て「それは妥当だ」「許される」と言えるかが考える基準になります。無理が通れば道理が引っ込む。強大な権力を持つ者の前では、理屈や正義が通じない、そんな社会にしてはいけません。