2023年10月7日、イスラム組織ハマスの越境攻撃から始まったガザ地区での戦闘は、今日7日で早2年になります。ガザ保健省によると、ガザでは6万7千人以上が死亡したとのこと。そして、世界保健機関は、2日約4万2千人が腕や足の切断など「人生を一変させる負傷」を経験したと発表、約4分の1は子供とのことです。

他方、イスラエルの国家安全保障研究所によると、10月6日現在、パレスチナ自治区ガザ地区で拘束されているイスラエル人の人質は、死亡したとみられる35人を含め101人となっています。イスラエル側の死者は1,697人で、負傷者は1万9,019人とのこと。ガザの死者数はイスラエルの約40倍であり、明らかに過剰報復でありジェノサイド(集団殺害)と言われても仕方ありません。

 

また、ウクライナにロシアが侵攻してからも3年8か月近くになります。ウクライナでの停戦実現後に、英仏主導の有志連合による多国籍部隊派遣計画があります。しかし、ロシアは欧州部隊の派遣に強く反対。中国の軍事パレードで中ロ朝のトップ3人がそろったのは、まさに3カ国の軍事同盟をアピールするため。なぜ、そんなことをしたのか。ロシアは停戦した場合、ウクライナに中国軍を平和維持部隊として置きたいからともいわれます。しかし、これにはウクライナが反対しており、和平は遠のくばかりです。

 

国連、とりわけ安全保障理事会の機能不全、無策によりウクライナやパレスチナなどで、どれだけ多くの人間の命が失われたことか。その一因は常任理事国の権限・拒否権が強すぎることにあります。国連を改革できないならば、新しい国連を作ることも検討すべきです。

そして、今こそ国連常設軍の創設を検討すべきではないか。例えばロシアによるウクライナへの侵攻。第三国から構成される常設軍にロシアと良好な関係にあるインドやトルコ出身の兵士も参加すれば、ロシアも手を出しにくい平和のバリアーを築くことができ停戦と和平に向けて対話を促すことができます。

 

10月4日(土)午前11時~午後1時 新宿駅西口にて